理学療法士おすすめ!「呼吸の仕方」で風邪を防げるって知ってた?やり方を伝授 (1/2)
風邪を引かないためには、呼吸機能を高めるのが効果的!鍵盤ハーモニカで、子供も大人も病気を予防する方法を紹介!呼吸のやり方次第でカゼ対策が出来ちゃうのです。
こんにちは、理学療法士の西村猛です。
冬は、学級閉鎖にも繋がる「インフルエンザ」が猛威をふるう季節。
もちろんインフルエンザだけではなく、いわゆる風邪にも罹患しやすい季節になり、子育て中の親御さんにとっては心配事の増える時期であると思います。
まずは何よりも風邪を予防することが大切になりますが、具体的にどんなことに気をつければよいのでしょうか。
早寝早起きなど睡眠リズムをしっかりとつける、部屋の湿度を適度に保つ(乾燥させすぎない)、暖かくして眠る、栄養バランスのよい食生活を心がける、など色々あります。
そして、その中で「呼吸機能を高める」ということも、風邪の予防に重要な意味を持ちます。
それは鍵盤ハーモニカを吹くことです。
今回は、鍵盤ハーモニカが呼吸機能の向上に与える効果について解説します。
呼吸機能を強くする方法と聞いてすぐに思いつくのが、「深呼吸をすること」ではないでしょうか。
発達途中にある子供たちにとって、呼吸機能は体力の基礎をなすものです。
しっかりと深呼吸をして呼吸機能を高めておくことは、風邪の予防だけではなく、強い体作りの観点からも重要なことです。
では、ここで質問です。
深呼吸のうち「吸うこと」と「吐くこと」、どちらがより大切だと思いますか?
もう少し正確に言うと「空気をゆっくりと最後まで吐き切ること」なのです。
沢山の酸素を取り込むために、「しっかり吸う」ことは大切なことですが、「肺の中の空気が全部出て行ってはじめて沢山の新鮮な空気を取り込むことができる」のです。
例えば、肺を風船に例えて考えてみましょう。
全く空気が入っていない状態の風船なら、最大限の空気を入れることができますが、もし風船の中にいくらかの空気が残っていたとしたら、空っぽの状態から入れるほどは、空気は入りません。
このように、「沢山の空気(酸素)を肺の中に取り込もうとする場合、できるだけ肺の中に残っている空気を出しきっておくこと」が大事になります。
このような理由から、息を吐く時にすべての空気を吐き出すことが大切になるのです。
補足すると、吐き出す速さは、できるだけゆっくりが効果的です。
一気に吐き出すと、肺の奥にある空気が残ったままになってしまうからです。
肺に残っている空気をしっかりと吐き出すためには、一気に吐き出すよりも、ストローを通して息を吐くようなやり方が効果的です。
ストローを使わなくても、口をすぼめて(口笛を吹くようにして)細く長く吐き出すことで同じ効果があります。
このようなやり方を「口すぼめ呼吸」と呼び、呼吸器疾患の方のリハビリでも行われるやり方です。
さて、ここで鍵盤ハーモニカの出番です。
鍵盤ハーモニカは吹き口を通して息を吐きますが、これが口すぼめ呼吸と同じ方法になっています。
また、演奏を続けるためにゆっくりとできるだけ長く吐き続けることも必要になり、これも呼吸機能を高めるための条件と全く同じです。
つまり、鍵盤ハーモニカを演奏していることは、呼吸機能を高める練習にもなっていると言えるのです。
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子どもの発達と子育てを応援する会社。
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子供の姿勢や体の発達の仕組みや取組方法について、医学的視点をもとに、どなたにも分かりやすくをモットーに情報発信しています。保育士さん向け情報も。姿勢や体作りに関する講師依頼もお受けしています。
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また保育園コンサルタントや巡回相談事業への参画など、裏方として保育士さんをバックアップする仕事もしています。
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