野菜ソムリエ解説!きゅうりの種類・栄養効能・簡単サラダレシピ
夏野菜の代表格「きゅうり」の栄養や効能!きゅうりの品種や美容効果、美味しいキュウリの見分け方、保存方法から、柚子こしょうが効いたサラダレシピまで紹介。
野菜メニュープランナー・野菜ソムリエの坂本みちよです。
今回のテーマは「きゅうり」です。
きゅうりは、「世界一栄養のない野菜」としてギネスブックに掲載されているとして、ネットで議論を巻き起こしました。
だからと言って、きゅうりに全く栄養がないわけではありません。
そんなきゅうりについて、掘り下げていきたいと思います。
一年を通して手に入るきゅうりですが、本来の旬は夏です。
6月から9月頃に出回る露地栽培されたきゅうりは、ほかの時期に出回るハウス栽培のものに比べると、ビタミンCが2倍くらい多く含まれているなど、栄養価的にも高くなります。
きゅうりの表面には、イボがついていますが、そのイボには白いものと黒いものがあります。
黒イボ系のきゅうりは皮が厚くて肉質が柔らかく、かつては主流の品種でした。
現在では、皮が薄く、生で食べた時に美味しいと言われる「白イボ系」のきゅうりが主流になっています。
きゅうりの95%は水分なので、栄養価的にはそう高くはありません。
ですが、旬のきゅうりには美白や美肌に良いビタミンCが多く含まれています。
利尿作用があり、体内の余分なナトリウムを排出してくれるカリウムが含まれているので、高血圧予防やむくみ解消などにも効果が期待できます。
きゅうりは淡色野菜ではありますが、皮の緑色の部分には、体内に入ると必要な分だけビタミンAに変わるβカロテンが含まれているため、がん予防や、皮膚や粘膜の保護・視力維持などにも良いと言われています。
きゅうりには身体を冷やしたり、身体にこもった熱を発散させる働きがあります。
暑くなる夏に身体の火照りを抑えてくれますし、発熱時に食べるのも良いでしょう。
最近では、きゅうりに「ホスホリパーゼ」という脂肪分解酵素が含まれているということが発見されました。
きゅうりに含まれているこの酵素が脂肪を分解するため、きゅうりはダイエットにも良いとも言われています。
酵素は熱に弱いため、この効果を期待するのであれば、加熱せずに生で食べるようにしましょう。
すりおろして食べると、さらにこの酵素を効率的に摂ることができるようになります。
- 皮の色が濃い緑色
- 全体的に張りとツヤがあるもの
- 太さが均一的になっているもの
このようなきゅうりを選びましょう。
またイボがある品種では、触るとチクチクするくらいにイボがとがっているものが新鮮です。
きちんと水分を拭き取り、ラップで包んだりナイロン袋に入れたりして、野菜室でヘタを上にして立てて保存すると長持ちします。
また、冷やしすぎると痛みやすくなるので、あまり冷やしすぎないようにしましょう。
続きまして、きゅうりを使った夏にピッタリのレシピをご紹介します。
酢の物にもよくある、「きゅうりとたこ」の組み合わせを、柚子こしょうが効いたサラダにしてみました。
- きゅうり 1/2本
- たこ(茹で) 50g
- 塩 ひとつまみ
- 白ワインビネガー 小さじ2
- 砂糖 小さじ1/4
- 塩 少々
- 柚子こしょう 小さじ1
- エキストラバージンオリーブオイル小さじ2
- きゅうりは小口切りにし、塩を加えて軽く揉みしばらく置き、しんなりしたら水気を絞る。
- たこはそぎ切りにする。
- ドレッシングの材料を混ぜ合わせる。
- 1、2とドレッシングを混ぜ合わせ、器に盛る。
ドレッシングを作る場合は、まずオイル以外の調味料をしっかりと混ぜ合わせ、最後にオイルを混ぜるようにしましょう。
「世界一栄養のない野菜」と言われても、きゅうりは私たちにとってなじみ深い野菜のひとつ。
夏には旬を迎え値段的にも安くなり、さらに私たちにとって身近な存在となってくれることは間違いありませんね。
きゅうりを活用して、暑い夏を乗り切りましょう。
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●日本野菜ソムリエ協会認定
・野菜ソムリエ
・ジュニア和食マイスター
・ベジフルビューティーアドバイザー
●日本フードコーディネート協会認定
・フードコーディネーター
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