これまで紹介したお菓子に合うのが、グロギ(glögi)というスパイスの効いたホットワイン・ホットジュースです。

水で薄めて温めて飲むものや、アルコールと割って飲んだり、ストレートで飲んだりと様々ですが、どれもスパイスが効いていて体がホッとする飲み物です。

ベリーベースのものや、アップルベースのものがあります。

レーズンもしくはクランベリー、アーモンドなど入れて飲むのがお勧めです。

ちょっと拘りたい方は、自家製も作れますので是非挑戦して下さい。

クリスマスに食べられているミルク粥です。

「ミルクとお米？」「甘いお粥？」と不思議に聞こえるかもしれませんが、一口食べたら疑問もひとっ飛びです。

意外にも、とても相性が良いのです。

お鍋を使って作られたミルク粥に、シナモンパウダーとグラニュー糖をかけて食べます。

他にはドライ林檎・プルーン・レーズン・アプリコット・イチジクなどから作られたトロミのあるスープをかけて食べます。

クリスマスの面白い風習として、鍋に入ったお粥にアーモンドを1つ隠しておきます。

お皿に取ったお粥にアーモンドがあれば願いが叶う、願い事が出来る、幸運が訪れるなどと言われています。

このミルク粥は、25日の朝食に食べられたり、家庭によってはお昼に食べたりもします。

フワッと口当たりが良く優しい味です。

フィンランドでは食後のデザートとなる豪華なクリスマスケーキはないのですが、今回お伝えしたような、食べ物・飲み物が長い間、親しまれてきています。

決して派手ではなく、どちらかと言うとホッとする素朴な味のものばかりです。

そんな味が心・体にじわっと染みるのです。