こんにちは、就職コンサルタントの藤田美智です。 

前回のコラムでは、規模があまり大きくない企業に入れば、若いうちから担当する仕事の幅が広く多彩な経験が出来て、早めのスキルアップが可能という話をしました。

兼ねてより、大企業にこだわることなく、興味を持てるオリジナリティのある会社を選んでと話し続けてはきたものの、会社をどうやって探したら良いのか、その点に戸惑いを覚えている方も多くいます。

今回は、その「どうやって探し出すのか」についてお話します。

就活サイトの最大手R社をはじめ、M社、N社等の新卒者向け求人メディアに広告を載せるには、たいそうな費用が掛かります。

大企業であっても、メディアを選別したり、メニューを絞り込んだりと費用節減に努めますが、経営トップからの至上命題は、即戦力となり得る優秀な学生の予定数確保ですから、経費をそうそう削るようなわけにもいかず、巨額の費用を求人メディアに注ぎ込みます。

片や準大手クラス・中小企業。

オリジナリティでは、大手に負けない特性を持っていても、世間への訴求力となると、やはり規模の力では敵わぬ点があることも否定出来ず、予算も限られてしまいます。

しかし、限りある予算でも、新卒者求人大手メディア一つだけでも広告を出せるのであれば、一定程度の学生の目には留まります。

しかし注目すべきは、そういった新卒求人大手メディアには広告を出していない企業なのです。 

求人票が企業より届くということは、その学校から卒業生を採用するという意思表示ですから、これは心強いですね。

しかし、以前のコラムでも話したように、世間体に配慮して、あまり採る気もない学校に求人票を送る企業も実際には存在します。

そのため、在籍校と同レベルの社会的評価を受けている学校群からの採用が、半数程度を占めている企業の求人票でないと不安は残ります。

そこで、作戦その壱。
在籍校へ求人票を送ってくる企業が、どのメディアに求人広告を載せているかを調べるのです。

学生の圧倒的多数は、求人メディア経由の情報の中から志望企業を選択しています。

学校に届く求人の中で、メディアに求人広告を載せていない企業は、学校への求人票が唯一ともいえる採用ルートなのです。

こういった企業群の中から、自分の好み、興味、趣味に合いそうな会社を絞り込んでいきます。

中には、広告費用の高い大手就活サイトには広告を出さずに、あまり知名度が高くないメディアの一つ、二つに絞って広告を出している会社もあります。

知名度が低いメディアでも、広告料金が大手に比べれば安いので、ダメ元で広告を出す会社もあります。

このようにして、あまり大手メディアに顔を出さない企業群を自身で作りあげ、その中から自身の好みで絞り込むのです。