作戦その弐。

この見出しを見れば、一目瞭然です。

ここでいう業界団体とは、業界全体の地位向上や、政策上の優遇措置を求めるとか、自分達が所属する業界が世間から有利に扱われ、正当に評価されることなどを目的に設立されている、いわば互助会のような団体組織です。

例えば、この業界団体は国政選挙の票数を何票持っているとなると、その団体から推薦を受けた国会議員は、その業界のために一肌脱ぐことになるという図式です。

これは国政レベルだけではなく、地方政治でも同じように存在する図式なのです。

同じ仕事をする会社が二社あれば、団体を組織するといわれるほど、どのような業界にも存在するのが業界団体なのです。

なぜなら、一つの会社が、仕事をやりやすくするために行政に陳情した場合、行政側は業界としての意見を取りまとめて下さいというスタンスを取ります。

このような理由で、必ずどのような業界にも団体組織があり、どの会社もいずれかの団体に加盟しているのです。

そして、その団体の会員企業、加盟社リストを利用して、先ほどの求人票の場合と同じようにフィルターをかけ、絞り込みを行ないます。

なお、経済団体は、業界団体とは趣旨を異にするものですが、とりわけ日本商工会議所の地方組織は、地域経済に根差した有力企業が名を連ねていますので、地方での地元企業を調べるのには役立ちます。 

求人票と業界団体。

この二つの母集団に対して「新卒求人広告を（あまり）出していない」というフィルターをかけ、さらに自身の好み・興味・趣味で絞り込んでいく。

一見面倒な作業に思えるかもしれませんが、作業の進捗が実感出来ますし、ライバルも少ないフィールドですから、成功する就職に近付くには良い作戦だと思います。