【短編5本】「本当に怖い話」後味の悪い話、奇妙な話を集めました。
【閲覧注意】短いのに、本当に怖い話。思わずゾッとする奇妙な話を集めました。読むか読まないかは、あなた次第です…。
怖い話の中でも、すぐに読める短い話を厳選して集めました。
読むか読まないかはあなた次第です…。読んでから後悔しても知りませんよ?
今はもう辞めてしまったんだが、前にカメラ屋で働いてた。
そこには、デジカメとかで撮った写真を自分でプリントできる機械もあったんだ。
ある日いつも通り、忘れ物チェックしてると何枚かの写真が忘れてあった。
「あららー」とか思って回収して見てみると、リストカットの写真だった。
顔は映ってないけど女の人っぽくて、手首だけじゃなく肩の方まで切っている写真。
血まみれだし、なんだか気味悪くて吐きそう。
でも仕方ないからいつも通り、忘れ物保管の場所に置いておいた。
その日の夜から、変なことが起きた。
眠っていると視界が突然真っ赤になって夜中に飛び起きる、その繰り返し。
俺はそれが怖くて眠れない毎日が続いた。結局病院に行って睡眠薬をもらう始末。
なんだか運気を変えたくて、部屋の掃除をすることに。
敷布団を持ち上げると、敷布団の下に写真があった。
あのリストカットの写真が1枚。
あの日に見た写真の中にあったかは、定かではないが、腕を切っている途中の写真だった。
当たり前だが、俺は写真を持ち帰ってなんていない。
ましてや敷布団の下なんかに入れる訳ないんだ。
もう2年以上前の話だけどハッキリ覚えている。
中古車屋で、後付けの中古カーナビを安く買ったんだ。
最初の方は何の不具合もなく使ってた。
でもしばらくすると少し音声が乱れるようになった。
といっても「300メートル先、交差点を左です」っていう女の人の声の最後のへんが
「でにゅぅ」みたいな感じで低くなるだけなんだけどさ。
まぁ普通に案内してくれてたんだけど、ある日気づいた。
俺の家の近くにあるとある交差点だけは絶対にルート案内しないことを。
明らかにそこ通った方が近い時も無理矢理、違う道を案内してくる。別に新しくできた道とかじゃない。
近道して帰りたいし、ナビを無視してその交差点を通ってみた。
するとナビがその瞬間ブラックアウトしたんだ。
「…なんだこれ。」背筋がなぜかゾッとした。
消えていたナビがパッとついて、液晶にモザイクがかかったように崩れた女の人の顔が映り
ナビの音声で「・・・私はここで死んだんでにゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅうぅ」
そこから記憶はない。
その後どうやって帰ったか覚えてない、
けどもちろんカーナビはすぐに外したし、その道はそれ以来通っていない。
幼稚園くらいの時、親戚か誰かのお見舞いで母親と一緒に病院へ行った。
しばらく病室にいた後、家に帰ることになった。
その親戚は8階に入院していたんだけど母親に手を引かれて階段を降りていると
上の階で何人かの大人が集まって話しているのが見えた。
そのうちの一人が、皺だらけの顔をした老人で背が異様に低い。
俺と目が合った瞬間、その老人は首をかしげた。かしげた首がそのまま360度ぐるりとゆっくり回った。
顔だけが回転したんだ。
気がついた時には、病院の外にいたし
母親に言っても、そんな人いないと言われるだけだった。
大人になってからその病院にいくことがあった。
その病院は8階までしかなかった。
残業で遅くなって夜中に駅についた。
疲れてて、一刻もはやく帰りたかったからいつも通らない道から帰った。
公園を突っ切っていく道なんだけど、結構暗くて気味悪いんだよな。
まさかとは思ったけど、公園に入ってすぐくらいのところで、道の先に女の人が見えた。
しかも、明らかにアッチの人。黒くて長い髪を垂らして、白いワンピースみたいのを着てる。
キョロキョロとまわりを見渡しているようだった。
俺はすぐに方向を変えて逃げようとした。
「私の子供知らない 私の子供知らない ねえ知らない?」
背後で声がする、いや結構距離あったはずなのに。終わった。
「知りません、知りません、警察に聞いて」
振り返りもせずに早歩きで歩いた。
それでも女は「私の子供知らない 私の子供知らない ねえ」と言ってついてくる。
怖くて振り返ることはできなかった。
「あ、あっちの公園!あっちの公園にいるよ!」
俺はとにかくどっかに行って欲しくて適当なことを言った。
「ほんとうに?ほんとうに?」女はその後いなくなった。
後日、近所の人と話す機会があってこの話をしたんだ。
その人もその女のことを知っていた。ここらへんでは有名らしい。
「心霊なんて見たの初めてだったよ。」と俺が苦笑いすると、
「心霊…?」といわれた。
大学生の頃、大学から近い友達の家によくみんなで溜まってた。
いつも散らかってて、でも居心地のよい家だった。
けれど1つ気になることがあって、下の階から夜中になるとブツブツ呟く声が聞こえるんだよ。
なんて言ってんのか分からないけど、上まで聞こえるって相当デカイ声だよな。
まぁ俺らも夜中に飲み会してうるさかったし、お互い様ってことで
俺は特に何も言わなかった。
けど、ある日男女何人かで部屋で飲んで、明け方にみんな潰れて寝てた時、
俺は途中で目が覚めた。あの声が下の階からした。
なんか気味悪かったしうるさくて眠れないから、一回外の空気でも吸おうと外に出ると
外に友達の彼女がいた。
「あれ?どうしたの?」と俺は話しかけた。
「あぁ、あんな部屋いれなくて…」
「あーなんかタバコ臭いわ、酒臭いはでごめんね!」
「ううん、違うの。」
「え?ああ、下の声?」そう言ってふとアパートのその部屋を見た。
電気はついていなかった。
いや違う、カーテンも何もなくて空家だったんだ。
友達の彼女は「ね?」と言った。
いかがでしたでしょうか?
ぜひ「意味が分かると怖い話」シリーズも読んでみてくださいね!
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