子供が発達障害児だった…「疲れた、もう嫌、捨てたい!」親・育児者向けのメンタルヘルス
我が子が「発達障害」と診断されたら…。子どもの支援も必要ですが、二次障害を防ぐためにも両親のメンタルケアも必須です。父親母親の皆さん、自分のせいと思わないでください。
こんにちは、 メンタルケア心理士の桜井 涼です。
以前、「我が子が『発達障害』と診断された時、目の前が真っ暗になった」と表現した人がいました。
この事実によって、親(特に母親)は、大きな悩みを抱えます。
うつ状態になってしまったり、精神的な不安から子どもを追い込んでしまったりということがあります。
そうなってしまわないように、親にはメンタル面での支えが絶対的に必要です。
「発達障害者支援法」という法律があることを知っていますか?
第13条に「発達障害者の家族への支援」があります。
国や地方公共団体が、家族を支えることを責務としているのです。
その中でも、心理面の支援はとても大切です。
子どもへの支援にばかりに目が行きがちですが、親のメンタルが整っていないと、子どもにも大きな影響を与えてしまうことになるからです。
メンタル面を整えるためには、悩みを抱え込まないことが一番です。
心の中にある不安な気持ちは、1人で思い込んでしまうと不安がどんどん増強していきます。
夫と分かち合うことも大切ですが、他に悩みを分かち合える人・理解し合える人に相談することが、癒しや安心感を得ることに繋がります。
- 医師(診断を下した医師や、かかりつけの小児科医、精神科医など)
- 子育て支援の窓口
- 地方自治体の担当課(子育て支援課や障害児福祉課など)
- 我が子と同じ障害を持つ人たち
- スクールカウンセラー
支援をしてくれるところが様々ありますが、実際に参加して話をしてみることで、悩みを相談できるかどうかが分かります。
1人で悩んでいることは、お子さんにもよくありません。
悩みを抱え込む前に、話をしに行きましょう。
親は、我が子が「○○障害」と言われたりすると「うちの子は普通じゃないんだ」と思ってしまいますよね。
そう思って当然です。
そのことを否定してしまうともっと辛くなりますので、その言葉を否定しない方がいいです。
ただし、「うちの子は普通じゃない」を良い意味に変換するようにしてみることがポイントです。
良い方向に考えることによって、少しずつではありますが、感じ方が変わっていきます。
『普通の子には見られない才能や、特別に発達した能力があるということなんだ』と、切り替えていきましょう。
以前、私のところに、「発達障害があって…」と相談に来られた方がいました。
やりきれない思いやこれから先の不安など、たくさんの思いを話してくださいました。
やりきれない思いは、実際に発達障害の子どもを持った親にしか分からないと思います。
ただ、そうであっても、親が前を向いてあげないと、子どもも前に進めないのです。
そこは、しっかり認識しておかなければならない点ではないでしょうか。
我が子が「発達障害」と言われたら、親の心は大きく揺れ動きます。
心に悲しみや不安などが大きくのしかかってくるでしょう。
他人の目を気にしてしまうことにもなると思います。
ですが、「親である限り、障害という言葉に惑わされすぎてはいけない」と感じませんか?
親の言動で、子どもに二次障害が起こってしまうことにも繋がります。
私が思うのは、『親の心も大切、子どもの心も大切』ということです。
心を整えるために、相談しましょう。
心にある思いを話せば、心が軽くなり、道が開けてみえたり、親子にとって最善の方法が見つかることもあります。
1人で抱え込まないでください。
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