その症状、大人の発達障害かも?発達障害が原因のうつ病チェックリスト
こんにちは、医療カウンセラーの土田くみです。
15年間、医療カウンセラーとして公的機関やクリニックで、心の病と言われる方々のカウンセリングをしてきました。
経験に基づいた心の病気について、対処法を中心にお話ししようと思います。
今回は、皆さんもよくご存じの「うつ病」についてお話しします。
うつ病は、最も身近な心の病気かもしれません。
しかし、それは本当にうつ病でしょうか。
私の所を訪れる患者さんの、実に半分以上が普通のうつ病だと思って来られています。
しかし、何年も薬を服用されていたり、再発したり、薬を止めても症状が変わらなかったりする患者さんもいらっしゃるのです。
そのような患者さんのお話を聞いていると、気付かされることがあります。
それは、根底にある発達障害が原因で、その2次障害としてうつとなり、生活に支障が出ているということ。
身近にこんな方はいませんか。
- 5年以上うつ病を患っている。
- 対人関係でのコミュニケーションが苦手である。
- 人から変わっているね、マイペースだと言われることがある。
- 自分がたまに浮いていると感じる。
- 自分の興味があることには没頭できるが、興味のないことはどうでもよい。
- 正義感が強い。
- 物事を同時進行で進めることが苦手である。
- 自分の発言を人に否定されると落ち込んだり、傷つくことが多い。
- 傷ついた経験を他人には話せるが、傷ついた原因の本人には言えないことが多い。
- 指示をされるのはどちらかというと嫌である。
- 人に気を遣うが、気を遣っている自分のことを気付いてくれないと苛立ちがある。
- 白黒はっきりつけたいほうである。
- 人にせっかちと言われることがあり、結果をすぐ求めてしまう。
- 職場が長続きせず、転々としている。
- 理想が高いと自分で思ったり、人に言われたことがある。
- 友達は少ない方である。
- 自分が納得がするまでとことん追求する方である。
これらは、患者さんのカウンセリングから私が問診する内容です。
うつ病と診断されてカウンセリングに来られる半分の方は、これらに当てはまることが多く、本来のうつ病の治療法とは違うカウンセリングをします。
本来のうつ病の対処法は、下記の3本柱で治療を進めていきます。
- 休養
- 薬物療法
- カウンセリング
しかし、2次障害のうつ病の方には、この治療法ではなく、発達障害が根底にあるカウンセリングをします。
先ほどの●に心当たりのある方は、先ずは、自分が発達障害かもしれない、と疑って自分のことを振り返ってみて下さい。
子供の頃の自分を思い出してみましょう。
傷ついた時のことをよく思い出して下さい。
自分が困っている時に助けてくれた人、また、すごく傷つけられた人のことをよく覚えていませんか。
なぜか人との距離感が分からず、付き合いが面倒になり、自分から離れていった経験はありませんか?
2次障害でうつ病になっているなと感じたなら、それを恐れるのではなく、自分を認めましょう。「ああ、そうだったのか」と胸を撫で下ろして下さい。
先ずは、もしかして、と疑うことなのです。
そうすると、なぜ自分がこんな小さなことにこだわるのか、前に進めないのか、など編み説いていけます。
うつ病は治る病気。
そして、誰にでも起こりうる病気です。
自分が2次障害と思うなら、治療法を見直して下さい。
発達障害傾向は、自分を伸ばす個性でもありますので、落ち込まず、自信を持って自分の価値を見出すようにしましょう。
発達障害の対処法については、またシリーズでお伝えしていきます。
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Kumi心理カウンセリング研究所の土田くみです。
私は、医療の現場で様々な手法を用いて患者さんの心のケアに当たっております。
現在、芦屋、神戸、西明石で精神障害や発達障害、また医学界では慢性疼痛の研究をしております。
身近な街の心の医療カウンセラーとして皆さんのお役に立てたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
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