【乳幼児の子育て】ついガミガミ叱っちゃう!ほめると叱るを両立させる方法
子育てでは、叱るも褒めるも両方大切!乳幼児期の子どもは親の言うことをどれくらいわかっているのか、また、子どもを上手に叱ったり褒めたりするにはどうすればいいのか解説。
こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。
乳幼児期の子どもは、さまざまなことに興味津々です。
行動範囲が広がれば広がっただけ、見たい・触りたいが始まります。
その辺にあるものを口に入れてしまったりとビックリするような行動を取るため、親の叱る回数が増える時期でもあります。
「なんだか叱ってばかり」「ほめるなんてできない」といったお悩みが多く寄せられるようになるのも、この頃です。
そこで今回は、「乳幼児期の子どもにはどのくらいの理解力があるのか」「叱ってばかりを変えるために、どうすればよいのか」についてお話ししたいと思います。
乳幼児期の子どもは、親の言っていることをどの程度理解できているのでしょうか。
年齢別の理解度を見てみましょう。
【0~1歳】
親の表情や声のトーンで理解する
【1~2歳】
表情だけでなく、簡単な言葉を理解し始める
【3~4歳】
叱られた理由や自分以外の人の気持ちを理解できるようになる
※参考情報『赤ちゃん そのしあわせのために』発行:財団法人母子衛生研究所
このように発達の段階で理解度が変わってきます。
叱られているか、ほめられているかは、乳児でも理解しています。
表情や声のトーンに心を込めることで、理解してもらいやすくなるのです。
叱ってばかり、ほめるところなんてないと思いがちですが、叱ることとほめることの両方が大切です。
なぜなら、どちらかに偏りすぎてしまうと、良いことも悪いこともわからなくなってしまたり、考える力が弱くなってしまったりする可能性があるからです。
親が叱ってばかりでは、子どもの心は傷つき、自分の存在価値を感じられなくなります。
加えて、親の顔色ばかりをうかがって、自分の気持ちを表現できないようになってしまいます。
その反対に、親がほめてばかりいると、子どもはほめられることが当たり前の「ほめられ中毒」になってしまいます。
ほめられ過ぎて、ほめられることだけに慣れてしまった場合、注意されたり叱られたりしたときに、怒りや強い挫折を感じるといった極端な感情を持つようになる可能性があります。
ですから、叱るとほめるの両方が必要なのです。
親が本気になって叱らなければならない事柄は、「命の危険」や「人に迷惑をかける行為」、「危険行為をしたとき」です。
乳幼児期は、何でも触りたがります。
包丁や火、薬品などに手を出すような場合は、危ないと叱らなければなりません。
ほめるときは、「ほめることをしてから」なんて待つのではなく、今現在良いところや頑張っているところをほめましょう。
たとえば、積み木やお片付けなど自分から何かやったことをほめてあげるといいですね。
片付けが終わってから「できたね」というのもいいのですが、お片付けをしているところを見つけたときに、「お片付けしてるね」と声をかけるのもおすすめです。
また、「昨日はできなかったけど、今日はできた」なんてことも、ほめることができる部分です。
ほめるところがないと思わないで、子どもの行動を観察してみましょう。
乳幼児期の子どもは、叱りすぎてもほめすぎても良くありません。
大切なのは、叱るときの本気を見せることと、ほめるときは笑顔で、今の状態や頑張りを認めましょう。
つい、ガミガミ叱ってしまいがちになりますが、毎日1つはほめるといったように目安をもってみてはいかがでしょうか。
|
|
|
|