結婚指輪を「左手の薬指」にはめる意味と、アメリカやヨーロッパなど海外の結婚指輪事情を紹介。また、「右手の薬指」にはめる意味も解説。左利きの方が、左右どちらの指にはめるか決める際の参考になる情報をまとめてみました。
手作り指輪東京工房リングプランナー飯田馨です。
結婚指輪を「左手の薬指」につけるのは意味があります。
ですが、これは左利きの方にとってはどうでしょうか?
利き手が右手の人の方が多いと思いますので、右手に結婚指輪を毎日している生活を想像してみてください。
左利きの人は、少なからず結婚指輪を選ぶ前に考えるはずです。
その疑問に対して、「一応、左手の薬指にすると決まっているから」と言われても納得できませんよね。
そこで、今回は「結婚指輪を左の薬指にする意味」や「海外の結婚指輪事情」についてお話ししたいと思います。
結婚指輪を「左手の薬指」にはめる意味
日本で「結婚指輪は左の薬指」と決まっているのには、ちゃんとした意味があります。
エジプト、古代ギリシャ・ローマの時代から、左手の薬指は心臓へ直接つながっている血管があると信じられ、心に通じる愛の象徴と考えられていたからというのは有名です。
また、薬指には「創造」「愛情」の象徴という意味があります。
つまり、結婚の証である結婚指輪をつけるのにもっとも適した指と言えるでしょう。
その他にも、生活する上で使用頻度が低く、薬指は邪魔にならないからという現実的な理由もあるようです。
日本の家庭では、左利きの子供は利き手を変えるように、幼い頃から強制的に指導される習慣がありました。
そのため、多くの人が利き手は右手となり、結婚指輪は邪魔にならない左手の薬指につけることを決めたという説もあります。
「右手の薬指」にはめるとどういう意味になる?
ちなみに、右手の薬指につける意味をご紹介しましょう。
オシャレなファッション、ペアリング、厄除け、商売繁盛。
ペアリング、男を寄せ付けないため、贈り物、ファッション。
その他、性別を問わない意味としては、「落ち着きや心の安定」、「恋愛の成就」、「創造力の向上」、「異性運の上昇」があります。
ですから、婚約指輪や結婚指輪は、「愛を深める」「心を受け入れる」「絆を深める」といった意味がある左手の薬指にはめるのが一般常識なのです。
さて、ここからは海外の結婚指輪事情をご紹介したいと思います。
キリスト教の場合、宗派によって違う!
まず、キリスト教を大きく2つに分けると「カトリック」と「プロテスタント」があります。
この2つの宗派は、結婚指輪をつける場所が異なります。
カトリックは左手薬指、プロテスタントは右手薬指なのです。
また、聖書によると、右手には「正義」や「権力」などの意味があり、幸福を招く象徴として右手の薬指に結婚指輪をする習慣があります。
その他にも、右側にする理由として、右手から血液が体内を循環しはじめるという考えもあります。
では、結婚指輪を右手の薬指にする国はどのくらいあるのでしょうか。
- ドイツ★
- チェコ
- イギリス
- オーストリア
- アイルランド
- スペイン
- ポーランド★
- ノルウェー
- ブルガリア
- ベラルーシ
- フランス
- フィリピン
- ギリシャ★
- ロシア
- ウクライナ★
特に、東ヨーロッパ諸国には多いようです。
なお、★印が付いているのは、婚約指輪は左手の薬指につける国です。
ロシアでは、離婚した時に、左手の薬指にはめます。
また、パートナーと死別した場合は、自分の指輪と相手の指輪を左手の薬指に重ねるそうです。
日本と同じように、左手の薬指に結婚指輪をつける国は、次の4か国です。
- スイス
- イタリア
- トルコ
- アメリカ
なお、婚約指輪は右手の薬指にする国が多いです。
その理由は、「左手=過去を表す(結婚)」、「右手=未来を表す(婚約)」という意味があるからと言われています。
他にも右側から血液が循環するからという考えもあり、右手に婚約指輪をつける習慣が出来たそうです。
これまで結婚指輪は、左手の薬指が当たり前という価値観は、日本を含めた一部の国の考えだということがお分かりいただけましたか?
海外の結婚指輪の事情については、驚かれた方もいると思います。
左利きの方で右にする人はいますし、結局、大事なことは、他人の意見に左右されるのではなく、自分たちにとって結婚指輪がどんな意味があるのかを尊重するべきです。
私の答えを申し上げると、ふたりの永遠の愛の象徴であり、お互いが生涯一緒にいる証として意味を成す結婚指輪であれば、右手にはめても構わないと思います。
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