月のうさぎ模様、海外では何に見える?13か国の見え方をまとめてみた。
日本では月の模様はうさぎの餅つきに見えますが、外国では?伝説、神話、民話をもとに世界各国の「月の見え方」を紹介。
月にはうさぎがいて、餅をついているという「月のうさぎ伝説」。
子どものころから、誰しも一度は耳にしたことがありますよね。
今回は月うさぎの見つけ方と、海外で月の模様がどんなものに例えられているのか、ご案内します。
月のうさぎが月面の模様であると、知らない人はいないですよね。
肉眼でも見えるとおり、月には白っぽい部分と黒っぽい部分があります。
白っぽいところはクレーターが多く、高地になっている場所。
黒っぽく見えているのは、すべて「月の海」と呼ばれる低地です。
かつて月に巨大な隕石がぶつかった際、地下から玄武岩質のマグマが噴出。
クレーターを埋めてしまったのだと考えられています。
うさぎの正体は、「月の海」と呼ばれるクレーターだったのですね。
不思議なことに、黒い部分は地球側に集中していて、裏側にはほとんどありません。
一説によると、溶岩があまりに重いため、月の重心が地球の方向へ偏っているというのです。
それが本当なら、何ということでしょう!
さて、では月のうさぎはどうやって見つければいいのでしょうか?
夕方、東の空の満月を見上げたら、月の左半分と下半分のあたりに黒い部分が見えます。
そう、この黒いクレーター部分こそが、うさぎのシルエット。
月の下半分を左右に分け、左側がうさぎ、右側の塊は臼に見立てられます。
うさぎが杵を手に持ち、臼に入った餅をついているという図です。
月の左半分の下側はうさぎの胴体部分、上の方の丸い部分が顔で、その上に耳が2本見えるはず。
満月のお月見では月光浴をしながら、童心に戻ってぜひ、月うさぎを探してみましょう。
月表面の模様は、国や地域、国民性などにより、いろいろな見方をされてきました。
日本や中国、韓国などでは月にうさぎがいるとの言い伝えが存在。
月うさぎは広く浸透しているといえます。
そのほか世界各地で、月の模様はあらゆる見方をされています。
『嫦娥(じょうが)』の伝説があるように、うさぎが月でついているのは餅ではなく、薬草。
また、大きなヒキガエルやカニに見立てることも。
日本同じように、うさぎの餅つきとして見ていたようです。
有名な仏教説話『ジャータカ』がありますが、模様はワニだとしています。
編み物をする女性だとしています。
遊牧民であるモンゴルの人は、家畜を追う生活のためか、犬に見えたのですね。
まず左側を大きな木とイメージ。
そしてその下で休む男性だとしています。
横向きの女性やワニ、トカゲなど、地域や民族によっても異なる判断みたいですね。
月の右側の下半分のあたり、日本では餅つきの臼に見える部分。
この部分をバケツに見立て、それを運ぼうとする少女だとしています。
中南米では生活にかかせない、ロバとして扱われました。
大きなハサミを持つカニとしており、この見方は広い地域で見られるのだとか。
髪の長い女性や、横を向いた女性として受け止めます。
横向きに腰掛け、本を読むおばあさんとして見ていたそうです。
ライオンが吠えているところであったり、ライオンのしっぽに見立てたりするようです。
こうして比べて見てみると、月の模様の見え方は、国民性や地域によりさまざま。
ただ、生活習慣による視力とも関係がなきにしもあらずな気もします。
視力4.0ほどあるというアフリカの人々には、果たして何に見えるのでしょうか?
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公私ともに海外経験が豊富。旅とゴルフをこよなく愛す「とりあえず離陸型」で、向こう見ずなところも。好奇心旺盛で情に厚く、人を楽しませるのが大好きな性格です。座右の銘は「遊心忘るべからず」。よろしくお願いします。
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