あなたは熱中症になりやすいタイプ?水分と睡眠が足りないと危険! (1/2)
熱中症になりやすい人の特徴とは?こまめな水分補給や睡眠不足の解消など、日頃からの予防対策が大切です。
こんにちは、鍼灸師の西野雅也です。
梅雨も明け、本格的に夏に突入しました。
熱中症に気をつけなければいけない季節ですね。
まずは、熱中症の主な症状を見ていきましょう。
以下のような症状が考えられます。
- めまい
- 顔のほてり
- 頭痛
- 吐き気
- だるさ
- 筋肉の痙攣
- 意識障害
同じ環境下にいても、熱中症になる人とならない人がいるわけですが、ではどのような人が熱中症になりやすいのでしょうか。
これを東洋医学的に見ていきましょう。
まず挙げられるのが、「体力が低下している人」です。
体力が低下しているというのは、東洋医学では「正気が不足している(気虚)」と言うのですが、つまり健康を維持するための気が足りていないということです。
暑さというのは言い換えれば「熱」ということになりますが、熱というのは「気」や「津液(身体の水分)」を消耗させます。
気が消耗すれば身体がだるくなったり、息切れがしたり、意識がボーっとしてきます。
津液(身体の水分)を消耗すると、痙攣が起こりやすくなります。
当然、口やのどもカラカラに渇きます。
2.身体に熱を溜め込んでいる人
また、普段から熱を身体に溜め込み、気逆(気が上に突き上げる)傾向のある人も、熱中症になりやすいと考えられます。
先程も言いましたが、熱は気や津液(身体の水分)を消耗しやすいので、普段から熱を溜め込んでいる人は、身体の水分も不足している傾向にあります。
そこに酷い暑さに会うと、熱に熱が重なって更に身体の水分を消耗しやすく、筋肉の痙攣が起こりやすいと言えます。
更に、熱は上に昇る性質があるので、身体に熱を溜め込んでいる人というのは、主に頭顔面部を中心に上半身に熱を溜め込んでいることが多いのです。
こういった人は、熱中症でまずめまいや頭痛、顔のほてりが現れがちです。
それに、食べ過ぎ等で胃に熱を持っている人は、熱中症で吐き気や食欲不振になりやすいです。
熱を溜め込んで津液(身体の水分)を消耗しているところに強烈な暑さを感受すると、熱を抑える身体の水分が更に不足し、熱を制御できなくなる為、いわば体内で熱が暴走します。
東洋医学では、精神、意識などは「心の臓」が主ると考えられているのですが、暴走した熱が心の臓を攻めると、意識障害が起こります。
その時、水分不足で筋肉が栄養されていない為、痙攣が起こっていることが予想されます。
では、具体的にどんな人が気をつけなければいけないのでしょうか。
よく言われるところの高齢者の方です。
人間は年齢と共に正気が弱くなっていきます。
体力の低下、抵抗力の低下です。
ある程度健康体と言われる人でも、正気の不足というのはベースになってくるわけです。
身体の水分も不足している。
そして、ご高齢の方の皮膚の状態を皆さんもイメージできるかと思いますが、潤いが不足していますよね。
つまり身体の水分も不足している状態、これもベースになってくるわけです。
正気の不足と津液(身体の水分)の不足。
東洋医学で熱中症を考える時のキーワードなわけですが、これらがベースとしてあるわけですので、ご高齢の方は熱中症になりやすいわけです。
と言うことは、年齢が若くてもこれらの条件が備わっていれば、熱中症になりやすいと言えることになりますね。
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大阪府藤井寺市で東洋医学専門の鍼灸治療院 鍼灸 雅(みやび)の院長をしております。
東洋医学は「あるがままの人間」と向き合う医学。
「人対人」をモットーに、臨床家の道を歩んでおります。
◎東洋医学に関するブログも毎日更新しております!
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