現役プロが選ぶ、知っておくべき世界の有名ピアニスト7選
世界的に有名なクラシック音楽のピアニスト7名を、youtubeの演奏動画つきで紹介。天才や巨匠と呼ばれる、歴史に残る名ピアニスト達の演奏を聴いてみませんか?
こんにちは、ピアニストの小川瞳です。
今回は、「この人だけは知っておきたい!」という、世界の有名なピアニストについてご紹介します。
私こそ、音楽!「マルタ・アルゲリッチ」
まずは、実の娘ステファニー・アルゲリッチが監督を務めたドキュメンタリー映画が大変話題となった、女性ピアニスト、マルタ・アルゲリッチ。
圧倒的なテクニックで、極度に速いテンポ設定の中、見事な表現力を発揮するという、類稀なる天才ピアニストです。
レパートリーも大変幅広く、カリスマ性も抜群で、絶大な人気を誇ります。
ドキュメンタリー映画「アルゲリッチ 私こそ、音楽!」がDVD化された際、いろいろなCDショップで、アルゲリッチ特集コーナーを見かけました。
神秘的な魅力もあいまって、広く世間に知られているピアニストと言えるでしょう。
ダニエル・バレンボイム(Daniel Barenboim)は、とても有名なピアニストであり、指揮者です。
近年では、「巨匠」と言えばバレンボイム、となるくらいの存在感があります。
短期間に膨大な演奏や録音をこなすことでも知られ、常に暗譜でピアノ演奏できる曲目は300曲を超えるといわれているほど、レパートリーも莫大にあります。
この動画で見られるように、指揮者で優れたピアニストでもあるバレンボイムが、自らピアノを奏で、 同時にオーケストラも指揮する”弾き振り”の様子は、ファンならずとも必視・必聴です。
ウラジミール・アシュケナージ(Vladimir Ashkenazy)は、世界的に人気がありますが、NHK交響楽団の音楽監督を務めたことから、日本での知名度も非常に高い、指揮者・ピアニストです。
ロシアには数多くの優れた音楽家がいますが、中でもアシュケナージは特別な音楽家といえるでしょう。
"完璧"という言葉が最も似合う「マウリツィオ・ポリーニ」
マウリツィオ・ポリーニ(Maurizio Pollini)は、別格な存在感を放つピアニスト。
18歳の時に参加したショパン国際コンクールで、審査員全員一致で優勝し、そのとき審査員長を務めていたアルトゥール・ルービンシュタインより「今ここにいる審査員の中で、彼より巧く弾けるものが果たしているであろうか」と賛辞を送られた話は有名です。
正確無比なテクニック、音楽に対する真摯な姿勢が生き様としても美しく、真の芸術家として歴史に名を残すことでしょう。
アルフレッド・ブレンデル(Alfred Brendel)は、とても丁寧で良質な演奏することに、定評があるピアニストです。
知的で堅実な音楽性は、一流の音楽家からも高い支持を得ています。
誠実な音に癒やされる 「マレイ・ペライア」
マレイ・ペライア(Murray Perahia)は、表現力の豊かさで知られるピアニストです。
深い音色と、繊細な表情が持ち味ですが、一時期、手の故障により休養期間がありました。
復帰後の演奏には、更に味わいが増しています。
マリア・ジョアオ・ピリス(Maria João Pires)は、2008年8月~12月、NHK教育テレビの番組「スーパーピアノレッスン」の講師を務めたことでも知られる、女性ピアニストです。
見事なインスピレーションと、知的な演奏、そして温かなお人柄も加わり、たくさんのクラシック愛好家に支持されています。
おわりに
クラシック音楽は、同じ作品を、数多くの演奏家が演奏します。
だから、演奏家の個性が、より光るとも言えるでしょう。
そこが、クラシック音楽の奥深さのひとつですね。
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ピアニストとして東京や茨城を中心に、ソロの演奏会やオーケストラとの共演など、数多くの演奏活動を行っております。
音楽心理士の資格も持ち、トークコンサートやコンクールの審査員もつとめております。
また長年に渡り執筆活動も並行して行っており、小説を3作品出版しております。
こちらのサイトでは、幼少時よりピアノを学び続け、クラシック音楽の世界に身を置く私ならではのコラムを執筆できたら、と思います。
よろしくお願い致します。
小川瞳 公式ホームページ https://ogawahitomi.amebaownd.com/
小川瞳作曲 笑顔のBGM
https://youtu.be/Qrt-stZPTb8
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