自慢話ばかりする人の心理って?自慢にうんざりした時の対処法
男性女性関係なく、自慢話ばかりする人はいます。友達や上司、同僚などでこのタイプがいると、会話自体にうんざりしてしまうことも。こんな時の対策・対処法をプロが解説します。
こんにちは、心理カウンセラーの小日向るり子です。
自分自身や家族のことなど、会話の中にいつも自慢話が入ってくる人。
どちらもたまに聞くくらいなら良いですが、いつも自慢話を聞かされていると相槌も疲れてきます。
次第に関係性そのものが疲れてしまうということもありますよね。
今回は、こうした自慢ばかりする人への対処方法を「受け止め方」と「対処方法」の2つに分けて書いてみたいと思います。
一般的には「自慢話=人に誇れること」ですので、自分に自身がある人だと思いがちですが、深層心理は逆です。
自慢話ばかりする人は「自分に自信がない人」、つまり自己肯定感が低い人なのです。
考えてみてください。
有名な起業家や、財をなした経営者、一流スポーツ選手が自慢をするでしょうか。
しませんよね。むしろ謙虚な方が多いです。
なぜなら頑張って築いたものは自分自身が一番認めているし、自分からそのような話をしなくても周りが評価するからです。
一方、自慢話をする人は、自分で自分自身を認めることができません。
ですので他人からの同意や称賛の言葉を求めるのです。
これが自慢話をする人の心のからくりです。
「そういう自慢話ばかり聞くのは疲れるのでやめてもらえますか?」と、はっきり言えたらどんなに楽でしょう。
しかし、そうはいかない場合も往々にしてあるもの。
対処方法は段階的に考えることが大切です。
まず、「相手と自分の関係性」を考えて、次にその関係性の中で「どうなるのがベストか」ということを考えましょう。
「そういう話ばかりするのはやめてください」などと言おうものなら、相手の自尊心をひどく傷つけ、その社会的地位を基に嫌がらせをされるかもしれません。
そういった人の場合は相槌を打ち、時に称賛して相手の自尊心を満足させてあげるのがベストな対処方法です。
一生続く関係性でないのであれば、社会をわたる処世術くらいに思って対処しましょう。
お互いに持ち家だった場合などは一生のお付き合いになる可能性がありますが、生活の基盤に大きく関わる人物ではありませんよね。
その場合は「適当に流す」という対処がベストです。
あまり称賛すると、この人は自分を認めてくれる人だと勘違いして接触がエスカレートすることもありますので、「すごい!」「それでどうなったの?」という称賛や、相手を乗せてしまう言葉は控えましょう。
適当に相槌を打ち、ほどよいところで切り上げる。
相手に「この人に言ってもそれほど満足しないけれど、いないよりいい」くらいに思わせておくのがベストです。
自慢話を聞かされるというマイナスを差し引いても、その友人と付き合っていく何かがあるかを考えてください。
よく友人はメリットを考えて作るものではないと言いますが、作る時はそう考えていなくても、友人関係になってから自分と合わない部分が出てくるということはよくあることです。
自慢話が我慢できる程度であれば、それを補う部分を考えて関係を継続していくというのもありですし、そこまでして関係性を続けていく必要がないと思えば、少しずつ距離を置いて関係性を切っていくのがベストです。
嫌悪感というものは向き合うこと自体が不快ですので、避けてしまいがちな感情です。
ですが、嫌悪の元となる相手の人間性を俯瞰し、冷静に対処方法を考えることによって、意外とすっきりと解消されるものなのです。
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カウンセリングスペース「フィールマインド」代表カウンセラー。
15年間の出版社勤務の傍ら、ボランティアでNPO自殺予防ダイヤルの電話相談員をはじめたことがカウンセラーを志すきっかけとなりました。
退職後は派遣やアルバイトで働きながら(社)日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラーの資格を取得し、その後公的機関のセクハラ相談員を経て自身の会社「フィールマインド」を設立しました。
フィールマインドサイト:http://feel-mind.net/index.html
関係(恋愛・職場・友人)/ 恋愛関係 / メンタル疾患 / 性に関する悩み/ のご相談を得意としています。
エキサイトお悩み相談室登録カウンセラー:http://counselor.excite.co.jp/
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