悪口を言う人への効果的な一言!愚痴や文句で疲れる前に行うべき対処法
心理カウンセラーがお伝えする、悪口を言う人への対応方法とは?会社やママ友、友達からいつも愚痴や悪口を聞かされ、疲れたと感じたら試してみてください。
こんにちは、心理カウンセラーの小日向るり子です。
会話の大半が人の悪口という人、周りにいませんか?
「別に悪い人ではないと思うけれど」という免罪符のような前置きで始まる、他人への悪口。
自分もまったく同感する内容であれば盛り上がる他人の悪口ですが、いつ会っても、常に誰かの悪口を言う人と一緒にいると、疲れますよね。
「そういう悪口ばかり聞くのは嫌なんだけど」とはっきり言えたらスッキリしますが、そう言えない人間関係が多いのも現実です。
今回は、この「他人の悪口を言う人への対処方法」について書いてみたいと思います。
ズバリ、対処方法はこれに尽きます。
戦意というのは、相手の「怒り」のことです。
悪口は負のエネルギーに満ちた怒り。
悪口を言う人の心は、戦闘モードに入っているのです。
怒りは怒りを呼んで、ヒートアップしていく性質がありますので、そこまでさせてしまうと、聞く側は聞いた後にどっと疲れてしまいます。
ですので、「悪口が始まったな」と思った時点で、なるべく早く、相手の戦意を削いでしまうことがポイントです。
では、具体的にどうすれば良いのでしょうか?
それは、返す際に「一見同調しているように聞こえるが、実は反対意見を述べる」のです。
具体的な例を2つ見てみましょう。
- 相手「○○さんっていつもお高くとまっているっていうか、自分がかわいいと思っているタイプだよね」
- 自分「うーん、きっと自分に自信があるんだろうね。〇〇さんのことを可愛がってくれる人がたくさんいる環境の中で育ってきたのかもしれないね」
自分に自信があるということは悪いことではないですし、可愛がられて育つということも、むしろ喜ばしいことですよね。
このように、相手から発せられるネガティブワードを、ポジティブワードに変換して返してしまうのです。
- 相手「〇〇って本当に仕事が遅くてイラつくんだよね。それで残業ばかりして、残業代稼いでるとしか思えない!」
- 自分「うーん、仕事が丁寧だけど、丁寧過ぎるのかなー。〇〇って器用じゃないから、きっと私生活もそんな感じなんじゃない?本人は何かと生きていくのが大変かもしれないね」
仕事が遅いというネガティブワードを、丁寧な仕事というポジティブワードに変換し、そこから「すべてにおいて不器用だろうから、本人も大変なのかも」と、悪口を言われた相手への思いやりともとれる言葉で、自分の感想を締めくくってしまうのです。
このように、ネガティブな言葉を、たくみにポジティブな感想で返されると、相手は戦意を削がれて、それ以上悪口を言えなくなってしまいます。
ただ、ここまで読まれて「そんなにうまく言葉がでてこないよ」と思われた方もいるのではないでしょうか。
ですが、これは、訓練である程度できるようになります。
小説や心理分析系の本を中心に、いろいろなジャンルの本を読んで、言葉をたくさん自分の中に蓄積させましょう。
また、できれば、読み終わった後に、小説の主人公の性格を、自分なりに分析してみるのも効果的です。
つまり、人物のパーソナリティを捉える作業をしてみるのです。
こうしたことを地道に続けていくと、雄弁タイプでなくても、相手の言葉をさらりとかわすことができるようになってきます。
悪口は黙って聞いているのが一番無難と思われがちですが、悪口を言う人から発せられる負のエネルギーをそのまま受け止めてしまうことは、自分自身の疲弊を招くだけです。
自己の健康管理の一環だと認識し、上手に相手の戦意をかわしていきましょう。
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カウンセリングスペース「フィールマインド」代表カウンセラー。
15年間の出版社勤務の傍ら、ボランティアでNPO自殺予防ダイヤルの電話相談員をはじめたことがカウンセラーを志すきっかけとなりました。
退職後は派遣やアルバイトで働きながら(社)日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラーの資格を取得し、その後公的機関のセクハラ相談員を経て自身の会社「フィールマインド」を設立しました。
フィールマインドサイト:http://feel-mind.net/index.html
関係(恋愛・職場・友人)/ 恋愛関係 / メンタル疾患 / 性に関する悩み/ のご相談を得意としています。
エキサイトお悩み相談室登録カウンセラー:http://counselor.excite.co.jp/
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