大人の発達障害、職場での正しい対応は?相手を傷つけない接し方のポイント
最近よくメディアでも取り上げられる、発達障害。
成人になるまで気づかず、大人になって診断されたものの、そのまま社会生活を送る人が増えています。
発達障害と名は付いていますが、「障害」と見なさず「個性」という見方をする動きも最近増えており、学校や会社でうまく付き合っていくことが求められています。
今回は、お互いが不快な思いをしないための、発達障害を持った人と接する際の注意点をご紹介します。
発達障害の人は急な予定の変更や咄嗟の要求に対して、臨機応変に対応することが苦手です。
予定のある時は、あらかじめ時間や進行方法について伝えるようにしましょう。
また、その際に何らかの変更もあり得ることも一緒に伝えておきましょう。
そうすることで、発達障害の人も予定に対して頭の中で計画を立てることが出来、安心することが出来ます。
不測の事態が起きた時も、主催者や周りが慌ててしまうとその雰囲気が伝染して、さらにパニックを起こさせることもあります。
このような時もパニックにならず、発達障害の人を安心させるような態度で臨みましょう。
複数処理は任せない
発達障害の人は、同時に多くの作業をこなすことが苦手です。
何かを任せる際は、その役割をひとつに絞りましょう。
代わりに、自分の得意分野に関しては並々ならぬ集中力を発揮します。
出来ればその人の得意分野に近い役割を与えてあげるとよいでしょう。
厳しい納期のある業務は任せず、ある程度自由度のある、またチームメンバーが納期の面でサポートできるような環境を整えてあげると、安心して業務に取り組むことができるでしょう。
発達障害を抱える人は、その場の空気を読むことが苦手で、場違いな発言をしてしまい人間関係につまずきやすい特徴があります。
しかし、信頼出来ると感じた人間に対しては、依存心が強くなる傾向にあります。
もし、そのような依存をされてしまった場合も、あくまで自分は自分、相手は相手と切り分けて考えましょう。
可哀想にと思い寄り添い過ぎると、ますます依存度を高めてしまいます。
相手の要求に応えきれない場合は「なぜその要求に応えられないか」を伝えるようにしましょう。
理由を同時に伝えることで、相手もなぜ断られたか、なぜ無理なのかを理解することが出来ます。
同時に代替案として、○日なら大丈夫ということや、別の形なら受け入れることが出来ると伝えると、相手との関係を拗らせることがないでしょう。
同僚や友人、または家族が突然発達障害と診断されるケースも昨今では少なくありません。
対応に困った場合に一人で対処すると、嫌になってしまい共倒れになるケースも。
カウンセリングや自治体で相談を受け付けている場合もあるので、困った場合は相談してみるのもいいでしょう。
また、自助グループや家族の会といった集まりに参加して、情報交換するのもひとつの手段です。
発達障害は目に見える障害や病気ではない分、周りも対応に困ったり、何より発達障害を抱えて生きる人自身も苦しんでいます。
発達障害の持つ特徴を捉え、上手くサポートすると同時に良好な関係を築いていけるよう、上記の方法を参考にしてみて下さい。
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