部下や後輩が業務をスルスル覚えてくれるコツ!「指導方法」に悩むより「話しかけやすい雰囲気作り」が大切

部下・後輩が使えない、仕事ができない!新入社員や新人、引き継ぎなどで人に業務を教える機会は多いでしょう。上手にものを伝える方法が分からない人は、「教える」より「人間関係の改善」を試してみて。

執筆者: 宮本 章太郎 職業:心理カウンセラー
人に教える時に役立つ考え方。

こんにちは、心理カウンセラーの宮本章太郎です。

新年度など季節の節目を迎えると、何かと人に教える機会も増えると思います。
皆さんは、人に何か教える時、どのようにしておりますでしょうか?

 

そりゃあ、やり方を分かりやすく教えたり…

自分の知ってる知識や経験を口で説明して教えたり、手ほどきをしながら実践を交えて教えたり。
自ら相手に働きかけて“伝える”教え方をされるのではないでしょうか?

しかし、このような伝える教え方ではなかなか相手には伝わらず、それどころか相手がちっとも理解してくれないことにイライラを募らせてしまいかねません。
挙句、人間関係がこじれてしまっては、もはや教えるどころの問題ではありません。

どのようにすれば、相手に覚えてもらいたい内容を、上手く教えることが出来るのでしょうか?

 

 

教えて貰う立場のあり方

最初に申しましたように、相手に働きかけて伝えようとするから伝わらないわけです。
自らの働きかけで伝わらないなら、相手に学んでもらうよう、働きかければ良いのです。

 

受け身で教えて貰う姿勢はNO!

昔から仕事は見て覚えろ、技術は目で見て盗めと言われるように、教える側が一方的に教えるのではなく、教わる側が見て覚えさせてもらう姿勢が必要。


その方が、教えてもらって覚えるよりも、早く習得でき、理解も深まります。

学んで貰う環境は整ってる?

こう言うと、教える側は何も教えなくていいと言ってるように聞こえるかもしれませんが、やはり人に何か教えようとするには、相手とのコミュニケーションが大事なのは言うまでもありません。

 

いくら相手が一生懸命教わろうとしていても、人間関係が悪ければ容易に質問もできません。

 

 

怖い先輩には質問しにくい…

ですから、教える側は「どうやって教えるか」より、相手に学んで貰いやすいよう環境を整えることが大切です。

聞きにくい雰囲気を出していないか、自分の態度や人間関係を振り返ってみましょう。


教え方よりも、まずは人間関係の見直しとコミュニケーションを深めることで、互いに信頼関係も芽生えますし、下手にあれこれ教えようとしなくても相手には伝わるのです。

 

コミュニケーションを深めることが1番大切。

人に何か教える時は「どうやって教えるか」より、とりあえず必要最低限のことだけ教えて、後は相手に見て覚えてもらうようにして、まずは人間関係の改善やコミュニケーションの充実を図ってみてください。

信頼関係を築いてから、分からないところ(課題の部分)だけ教えれば、互いに要点は理解できますので無駄なく上手に教えることが出来るでしょう。

 

 

おわりに

目は口ほどにものを言うと言います。

スポーツの世界でもアイコンタクトが大事だと言われるように、相手にああして欲しい、こうして欲しいと自分のして欲しいことを一方的に伝えるのではなく、相手が覚えやすいように個性や特徴を見極めて接する必要があります。


教わる側も、相手が自分に何を望んでるのか、何を期待してるのかを汲み取ってその思いに応えることで、頭ごなしに命令口調で教えなければならないような人間関係にならずに済むでしょう。

 
 コラムニスト情報
宮本 章太郎
職業:心理カウンセラー

カウンセリングルーム「京都カウンセリングラウンジ」代表 心理カウンセラーの宮本です。

「京都カウンセリングラウンジ」公式ホームページ:http://kyotocl.web.fc2.com/
ツイッターID:kyotocl
専門家サイト「マイベストプロ京都」:http://mbp-kyoto.com/kyotocl/
著書「心理カウンセリングがもっと身近になる本 ~違った視点から見る心理学~」:http://www.amazon.co.jp/宮本-章太郎/e/B00INMEKK8/ref=ntt_athr_dp_pel_1

 

 生活のコラム

 ビジネス・経済のコラム