不安解消のコツは?不安感が強い原因と克服方法を、心理カウンセラーが解説
なんとなく不安を感じやすい人の解消法とは?うつなどの精神障害になる前に、考え方を学んで、薬を使わないセルフメンタルヘルス対策を行いましょう。
こんにちは、心理カウンセラー藤田洋子です。
不安な気持ちというのは、誰でも持ったことがあると思います。
この不安とは、どこからやって来るのでしょうか?
不安と心配は似ている気持ちですが、違いがあります。
心配とは、何かに対して気を揉む、ということです。
つまり、「対象があって」、そのことに対しての気がかりや、思いわずらうことです。
不安も、同じように思いわずらうこともありますが、気持ちが休まらず、安定していない状態です。
漠然とした不安というのがあっても、漠然とした心配というのはありません。
そういう意味でも、不安というのは「対象があったり、なかったりするもの」であると言えるでしょう。
対象があっての不安というのは、その対象に対して対処法を考えることが出来ますが、対象がなく漠然とした不安があるというのは、原因や対象が見つからないだけに、これだという対処法が探せないものです。
ですが、漠然とした不安にも、何かしらの原因があるものです。
不安とは、先の見えない状態に対する「恐れ」である
不安とは、恐れを感じている時に起こります。
その恐れとは何かを知ることで、恐れに対する対処法を考えることは出来ます。
不安というのは、「どうなるのだろう?」と思う時に起こるものではないでしょうか?
先の見えない状態だと不安になるというのは、当然の心理です。
先が見えないということに関しては、皆、条件は同じです。
ですが、不安を感じる人と感じない人がいます。
打たれ弱い人は不安を感じやすい
不安を感じやすい人というのは、「ストレス耐性が低い」ということが言えます。
つまり、打たれ弱いのです。
神経が細やかで人に気を使いすぎる人などは、ストレスも感じやすいですから、恐れも感じやすいのです。
また、安定志向で変化に弱い、ということがあります。
不安を感じることの代表的な事柄としては、「将来」や「仕事」「人間関係」があげられると思います。
これらのことを考えた時、「これからどうなるのだろう?」と思うなら、先が見えない、とても不安な気持ちに襲われてしまうのではないでしょうか?
不安な気持ちにならない人というのは、「これからどうなるのだろう?」とは考えません。
どんな人であろうと、先が見えないのに先のことを考えれば、不安になるのは当たり前なのです。
「これからどうなるのだろう?」と考えるからと不安になるのです。
「どうなるのだろう?」と考えること自体、誰も知ることが出来ないことで、暗闇の中に灯りもつけずに歩いているようなものですから、怖くて当然です。
今後、「これからどうなるのだろう?」と考えそうになったら、「これからどうしたいのだろう?」と自問してみるようにしましょう。
不安を誘発しないためには、これからどうしたいのかを考えていくことです。
何をどうしたいのか、どのような希望や欲求があるのか、という自分の気持ちを確かめることです。
自分の希望や欲求や思うことがわかったなら、後は、どのように実現していくのかを具体的に考えていけばいい、ということになります。
また、実現する為に何が自分に出来るのか、というように考える時、不安を考える暇もないくらいになるかも知れません。
不安とは、恐れから来る気持ちです。
そこには、原因が必ずあるはずです。
何を恐れているのかを考えてみる時、不安な気持ちの原因を探すことが出来ます。
恐れとは、皆、持っている感情のひとつです。
「怖い」ということは、悪い感情ではないのです。
恐れから目を背けると、もっと不安になっていきます。
恐れとは、暗闇です。
その暗闇に灯りをともすために 原因を探し自身でしっかりと理解して、今の自分に何が出来るのかを考えていくことが出来るのではないかと思います。
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