部下育成に悩む上司へ!できる上司が「必ず」意識している指導ポイント
できる上司、できない上司の差はコミュニケーションに基づく指導方法の違いです。部下のモチベーションを下げるようなマネジメントを行っていませんか?
優れた組織には、優れたリーダーがいるものです。
本田技研の本田宗一郎氏や松下電器の松下幸之助氏のように、優れたリーダーの下には優秀な人材が集まります。
そして、優れた組織に成長していくのです。
優れたリーダーに必要なものは何だと思いますか?
高い技術力も物事を進めていく力も必要ですが、一番は「部下に信頼されること」です。
パワハラやモラハラ、セクハラはもちろんのこと、批判的な上司や否定ばかりする先輩、いつも怒っている部長などには決して誰もついていきません。
部下に信頼され、チームの能力を底上げする優秀な上司の素質とは、一体どのようなものなのでしょうか。
例えば「君の仕事なのだから、必ずやりなさい」と言っても、部下の反発を買ってしまうことがあると思います。
理論上は正しくても、強制するような言い方をしてしまうリーダーは、部下の反発を買って、結果的に仕事が上手く回らないことが往々にしてあります。
この場合、部下の心に訴えかけるような言い方に変えるだけでも、仕事の効率が上がることもあるのです。
「○○をするには、君の力が必要なんだ」と言うだけで、部下のモチベーションは上がります。
自分の力が何かの役に立っているんだ、ということを認められたという気持ちになっていくのです。
それにより、部下は持っている力を全て出してしっかり仕事をしてくれるのです。
部下を動かすのはリーダーの心です。
部下の協力がなければ進まないプロジェクトなのであれば、リーダーは「部下の心」を動かす必要があるのです。
部下に何かを任せたとき、自分の思い描いていたイメージと違ったものができてしまい、がっかりした経験はありませんか?
それは、自分が都合の良い解釈をして、部下は自分の思い描いていたイメージそのものを作ってくれるだろうと過剰な期待があったからです。
しかし人の考え方はそれぞれ違います。
部下が自分と全く同じ考えをしていることなど、絶対に有り得ないのです。
仕事をしていく上では、大きな目標を共有する必要があります。
そのためのプロセスが1人1人違うことは、当たり前なのです。
にもかかわらず、細かいやり方にまで口を出すと、部下も委縮する上に成長できず、上司も苛立つという不幸なサイクルが生まれやすくなります。
もし、自分が「こうして欲しい」という具体的なイメージがあるのであれば、そのイメージを伝えてあげましょう。
部下はテレパシストではないので、きちんと話し合わなければ伝わりません。
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優れたリーダーというのは、いつも部下に「いい意味で」逃げ道を作っています。
「絶対に失敗はするな」と言うだけのリーダーでは、部下はプレッシャーを感じてしまいます。
その結果が失敗に繋がったり、余計な緊張を与えてしまい、上手く力を発揮させることが出来なくなってしまいます。
優れたリーダーは、失敗したときの対策を教えておくのです。
「もしダメだと思ったらすぐに教えてね。対策を考えよう」と事前に言っておくだけでも、部下は安心して仕事をこなすことが出来るようになります。
おそらく、トラブルに発展する前の「芽」の状態から、相談してくれることもあるでしょう。
「芽」なら、上司の力で何とか昇華できるかもしれませんので、これは非常に良いサイクルですね。
万が一、失敗しそうになったときには、すぐに手助けをしてあげることも優れたリーダーです。
頭ごなしに怒るのではなく「どうしてこうなったのか」を聞くことが大切です。
その中で問題点を見つけ、解決のためにはどうしたいいのかを一緒に考えていくのです。
叱ることも時には大切になります。
しかしそれだけでは部下を追い込んでしまいます。
「どうして」の部分を、深く考えていくようにしましょう。
優れたリーダーの下には、優れた部下がいます。
しかし、最初から優れているのではなく、優れたリーダーが育てたからこそ誕生した、優れた部下なのです。
リーダーの役割というのは、部下が力を発揮できる環境を整えることです。
部下のケアと育成は、業績達成や組織の発展に必要不可欠であり、つまり「目標に達するための業務の一部」です。
営業や商談、サイト改善案などの業務には必死に取り組むわりに、この「部下のケアと育成」という業務には力を入れて取り組もうとしない人が多いのは、なぜなのでしょうか?
「こんなに部下に至れり尽くせりできるか!俺だって大変なんだ!」と思うリーダーもいるかもしれません。
そうです、紹介したポイントを実行するためには、まずリーダー自身の体と心も健康に保つ必要があるのです。
疲れている日本のリーダー、上司たちよ、ご自愛ください。
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