就活面接、嘘や誇張は不採用の原因に?「企業の求める人物像」に惑わされない自己PRの考え方 (1/2)
こんにちは、人事戦略コンサルタントの藤田美智です。
企業が求める人材とは、どのような能力を持つ人なのでしょうか。
ネットで検索するだけでも、いろいろと出てきますね。
これは、業種間を超えて筆頭格ともいえるほど、よく挙げられる能力ですが、具体的にはどういったことを意味しているのでしょうか。
企業の考え方は、さまざまです。
ですから、「コミュニケーション力」という抽象的な表現も、当然のことながら企業にとって解釈は異なります。
わりと単純に、「自分の考えをきちんと相手に手際よく伝えることができるかどうか」と解釈する企業もあれば、「相手の言い分を理解したうえで、こちらの表現方法を構築する論理的な思考ができるかどうか」とする企業もあります。
一方、サービス関連企業においては、「顧客の立場・状況に配慮しながら、ニーズを汲み取ることができるかどうか」ということを「コミュニケーション力」としている場合もあるのです。
就活中の皆さんは、各企業の発信するデータから、その企業が求める人材情報を得て、いろいろと対策を講じていることと思います。
コミュニケーション力を重視ということであれば、自身の具体的経験談としてコミュニケーション能力が高いことを裏づけるエピソードを語り、さりげなく能力をアピールするというわけです。
ところが、採用する企業側からすれば、同じような人材ばかり採ることは望ましくありません。
チャレンジ精神旺盛なバイタリティのある人材も採りたいですし、自律的アクティビティに富む主体的行動能力の高い人材も採りたいのです。
お分かりでしょうか。
このような人材が欲しいというワンフレーズにこだわり過ぎて、自身をねじ曲げてでも、その人材像に合わせてしまうというのは本末転倒です。
企業は、同じような人材ばかり採るわけではないのです。
あくまでも、その人の持つ本質的な特徴を見極め、その特徴が企業で活かせそうかどうかを考慮して採用しようとしているのです。
一般情報として伝わって来る「当社の求める人材像」は、断片的な情報でしかありません。
ですから、応募するかどうかを考える際に、その人材像に自身がマッチするかどうかなど考えるのは時間の無駄です。
ましてや、話を盛って、自分の体験談に彩りを添えたつもりで、その人材像に自身を投影させても、面接する側からすれば、ただの薄っぺらな話にしか聞こえないものです。
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こんにちは!藤田美智(ふじたよしとも)と申します。これまで、書籍・雑誌の編集、上場企業における広報、人事(主に採用・教育研修、人事評価制度設計)を長年にわたって経験。現在は、東京都港区赤坂に株式会社ネクサスグリッド(略称NG笑)を設立し、就職・転職・人事戦略・組織戦略をメインとする人事コンサルティングを展開しております。このコラムでは、仕事選び・就職・転職を成功させるために、何をどのように考えて行動に移していったらよいのかについて、お話しするとともに、企業における人材採用・育成の方法、その仕組みづくりについても解説してまいります。私は現在、社員のモチベーションUPを実現する人事制度設計・導入・定着のコンサルティングをメインとして仕事をしております。人事評価制度設計だけでなく、企業の人事戦略、組織戦略、事業承継ついても多様なコンサル実績があります。個別のご相談(無料=お金は一切いただきません)、講演、顧問契約等のご依頼、諸々のご相談は、メールにてご連絡ください。「ご連絡は以下のmail addressまでお願いします(●の代わりに@を入れて送信してください)」nexus.grid.akasaka●gmail.com
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