会社を辞めたいと思った時に!本当に辞め時か見極めるためのチェックポイント
心理カウンセラーが解説!会社を辞めたい、退職したいと思った時のチェックリスト。人間関係が悪い職場や、やりたいことではない仕事から転職すべき?
こんにちは、心理カウンセラーの小日向るり子です。
お勤めしている方なら雇用形態に関わらず、そんな気持ちでもやもやとした経験があるのではないでしょうか。
今回はそう思ったとき、そしてその思いがくすぶっていてなかなか消えない時の考え方について、2回にわたって書いてみたいと思います。
業務過多、仕事の不適合、人間関係、辞めたくなるきっかけや理由はたくさんあると思います。
でも、そういったことに疲れたからもうイヤだ!という、投げやりな気持ちだけでの退職は絶対に避けるべきです。
辞めた後には多かれ少なかれ、敗北感がついてきます。
それは自己否定感情につながり、その感情は再度社会に出る際の不安要素としかなり得ません。
休職制度が使えないか、有給制度で可能な限り休めないか、異動を打診できないか、まずは諦めずに「組織に居続けながら自分自身を休めることができる方法」を考えて実行しましょう。
心身の一時の疲弊はゆっくりと休めば必ず回復します。
会社を辞めるかどうかについては、回復した頭で考えるべきことです。
疲弊した頭で考えてもネガティブ思考しか浮かびません。
その状態で辞めると決断するのではなく、心身が疲労しているからこういう考え方しか浮かばないのだと考えることです。
私には辞めた後のビジョンがあると考えるのは危険です。
そのビジョンが2つ浮かぶかどうかを考えてみてください。
たいていの方は1つなら浮かぶのではないでしょうか。
例えば、会社を辞めて自分のお店を持ちたいといったようなことです。
一見、1つの目標に向かって会社を辞めることは賞賛されることだったりもします。
しかし人生は思った通りにいくとは限りません。
特に経済情勢が厳しい現在では、独立したとしてもその道のりはかなり険しいものです。
長くいればいるほど、会社にそれなりに愛着があるほど、それを捨てて夢にチャレンジしたとして、挫折した時のショックはかなりな精神的ダメージです。
負の感情に支配されてしまい、挫折感から立ち直ることができずにメンタル疾患を引き起こす可能性があります。
真面目に物事に取り組む人ほどその危険性は高いのが現状です。
例えばビジョンはこのように考えておくのがよいです。
- 専門学校に行って調理師の免許を取るのが夢。学費や足りない費用は接客業のアルバイトをして稼ごう
→専門学校の学生
→接客業のフリーター
- まずは夜だけお店をオープンさせよう。昼は週に数回飲食店でバイトをしよう
→お店のオーナー
→飲食業のフリーター
このときになるべく自分自身がやりたい業種でアルバイトをすると、ストレスが少ないので本業に力を注げるエネルギーが残ります。
お店をオープンさせたいといったような独立系を目指す方は、その収入だけで暮らしていける生活を早急に描きがちですが、そうではなく、まずは細々とでも「看板を出し続ける」ということが大切だと考えましょう。
逆に言うと、そのためならどんな副業をしても稼ぐという気概が必要です。
会社を辞めるにあたって、取り急ぎ心配になることは経済的なことだと思います。
その際に「とりあえず実家に帰ればいい」「結婚して配偶者の収入を頼ればいい」という、他人の懐をあてにして自分の将来を決めることはやめましょう。
他人の経済をあてにするということは、イコールその人に縛られるということです。
実家に身を寄せるということは、親からの小言や干渉に反抗できないということ。
配偶者の収入をあてにしていれば、いつかその依存心は相手にとって重荷になるだけです。
これでは良好な夫婦関係は維持できません。
長くなりましたので次回に続きます。
次の回ではもう1つのポイントと、更に「辞める」という決断をしたその後について、書いてみたいと思います。
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カウンセリングスペース「フィールマインド」代表カウンセラー。
15年間の出版社勤務の傍ら、ボランティアでNPO自殺予防ダイヤルの電話相談員をはじめたことがカウンセラーを志すきっかけとなりました。
退職後は派遣やアルバイトで働きながら(社)日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラーの資格を取得し、その後公的機関のセクハラ相談員を経て自身の会社「フィールマインド」を設立しました。
フィールマインドサイト:http://feel-mind.net/index.html
関係(恋愛・職場・友人)/ 恋愛関係 / メンタル疾患 / 性に関する悩み/ のご相談を得意としています。
エキサイトお悩み相談室登録カウンセラー:http://counselor.excite.co.jp/
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