都会で働くか、地元で就職をするか?Uターン就職のメリットとは
こんにちは、就職コンサルタントの藤田美智です。
ここまでは「興味・趣味・こだわり」をキーワードにして、好きなこと、好きなものに関連するブランドを持つ企業を見つけて、就職活動を進めようという話をしてきました。
前回のコラムの事例で、より具体的なイメージを掴んでいただけたと思います。
今回からは、別の視点から、成功する就職へのアプローチ方法についてお話しします。
人はそれぞれ事情を抱えており、中には、どうしても生まれ育った土地を離れることが出来ないという方もいらっしゃいます。
こういう人にとっては、ブランドよりも勤務地を優先させて就職先を考える必要があるということです。
生まれ育ったその地が地方であっても、ある程度の人口規模を持つ中核市のような所であれば、ある程度はブランドと勤務地の併存は成り立つかもしれません。
しかし人口のあまり多くない地方では、ブランド優先というわけにはいきません。
そこで、ブランドよりも勤務地を優先して考えたいという皆さんに、考えておいてほしいことがあります。
それは、学校を卒業してすぐに、実家から通える所に職を見付けなければならないのか、ということです。
家で将来家業を継ぐというのであれば、若いうちは都会に職を見付け、そろそろ…と思ったら、実家に帰り家業を継げば良いのですから、問題はありません。
問題があるのは、実家に帰っても、やりがいの持てる仕事に就けず、結局は人生の最もスキルアップできる年代を、勿体無い過ごし方で無駄にしてしまうというケースです。
ですから、将来はどうしても実家から通えるところに就職する必要があるという場合は、新卒での就職のときから、その点を考慮して就職先を決めなければなりません。
地方では、車での片道通勤が大体1時間以内、遠くても1時間半以内でなければ、日々の通勤は困難でしょう。
そして、その時間内で行ける所に工場、支店などの事業所がある企業をピックアップするのです。
どのような地方都市にも、ある程度の規模を持つ事業所は必ずあります。
その中から、自分の好みに合致するブランドを選ぶのです。
メーカーの場合、地方の工場は本社直轄の組織ではなく、別会社(子会社)となっている場合もあります。
そういった子会社においての現場要員は、子会社の直接雇用として採用されますが、経営幹部要員は本社(親会社)から、出向もしくは転籍という形でやって来ます。
なので、将来、両親が年老いたときには実家に帰ることを考えている人は、それまでの本社勤務での評価が高ければ、会社が本人の異動希望を聞いてくれる可能性は大です。
また、人口30万人以上の中核市もしくは県庁所在地であれば、地方であっても支店もしくは営業所を置く全国的企業が多く存在します。
最近は、エリア採用といって、給与体系は本社の7~8割とはなってしまいますが、転居を伴う異動は無いといったメリットを享受出来る制度も、多くの企業が採用しています。
この場合も、最初からエリア採用を狙うのではなく、まずはグローバル社員としての入社を果たし、将来、実家に帰らねばならない事情が出来た場合に、エリア社員として異動を願い出るということも出来る状況を、作り出しておくことが大切です。
今回ご紹介した考え方は、入社後、実家のある地方に帰らねばならない可能性があるという方へのアトバイスとなりました。
いずれにしても、これは入社後の評価が高いという条件が付いて回る話です。
会社からさほど評価されていない社員が、いくらこうして欲しい、ああして欲しいと言ったところで、会社は相手にしてくれません。
したがって、この場合にも、やりがいの持てる仕事選びということで、好きなブランド企業で働く意義、重要性を認識出来ると思います。
なぜなら、好きな会社で働けるのであれば、高評価は自ずと付いてくるものだからです。
人の考えというのは、歳を重ねるごとに変わっていくものです。
また、その人を取り巻く環境も、時代と共に移り変わります。
ですから、色々な可能性を考慮し、柔軟な方策の取れるポジション取りを考えて下さい。
将来、大好きで入ってやりがいの持てる仕事をしていたのに、自己の都合で会社を去らねばならなくなるというのは、とても悲しいことですから。
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こんにちは!藤田美智(ふじたよしとも)と申します。これまで、書籍・雑誌の編集、上場企業における広報、人事(主に採用・教育研修、人事評価制度設計)を長年にわたって経験。現在は、東京都港区赤坂に株式会社ネクサスグリッド(略称NG笑)を設立し、就職・転職・人事戦略・組織戦略をメインとする人事コンサルティングを展開しております。このコラムでは、仕事選び・就職・転職を成功させるために、何をどのように考えて行動に移していったらよいのかについて、お話しするとともに、企業における人材採用・育成の方法、その仕組みづくりについても解説してまいります。私は現在、社員のモチベーションUPを実現する人事制度設計・導入・定着のコンサルティングをメインとして仕事をしております。人事評価制度設計だけでなく、企業の人事戦略、組織戦略、事業承継ついても多様なコンサル実績があります。個別のご相談(無料=お金は一切いただきません)、講演、顧問契約等のご依頼、諸々のご相談は、メールにてご連絡ください。「ご連絡は以下のmail addressまでお願いします(●の代わりに@を入れて送信してください)」nexus.grid.akasaka●gmail.com
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