さんまのきれいな食べ方&マナー!丸ごと一匹、どうやって食べる?
秋刀魚の塩焼きをキレイに食べる方法を紹介。恥ずかしくない食事の作法やマナーを身につけておきましょう。骨の取り方など、家庭の食卓で練習しておくと◎
こんにちは。マナープロトコール講師の矢野誉美です。
暦の上では立秋を過ぎ、すでに空気感も秋へと向かっている昨今。
美味しい食材が豊富なこの時期の代表といえば、香りが豊かな「さんま」。
今回は、焼き魚をキレイに食べる作法をご紹介したいと思います。
最近は、家事の合理性と利便性が優先され、すでに骨が抜かれ、調理しやすいように加工された魚がスーパーに並んでいます。
そのため、大人になってから丸ごと一匹焼き魚を食べる場面に出会い、ドキッとする人も多いのではないでしょうか。
食事の作法(特に和食の場合)は、ともすると堅苦しく考えがちですが、肩に力を入れず「いただきます」の気持ちを込めて食べるようにしましょう。
大きく身をえぐるのではなく、一口に入る程度を心がけ、少しずつほぐした方がきれいに食べられます。
上身を食べ終えたら、左手の指先でつまむように魚の頭の部分を押さえて、尻尾の方から骨と身の間に箸を滑らせ、中骨をはずします。
手が汚れた場合には、おしぼりや懐紙で拭いてくださいね。
裏表をひっくり返すのは、マナー違反にあたります。
魚料理は、裏返さないで食べましょう。
懐紙で覆えば、さらに美しくなります。
上でもご紹介したように、和の作法のシーンで大活躍するのが懐紙です。
ポケットティッシュや、ペーパーナプキンといったものをイメージすると分かりやすいのではないでしょうか。
ファミリーレストランなどに用意してあるペーパーナプキンよりもしっかりした素材で、季節の模様や絵柄が表現されていたりと、日本人の美意識の高さを感じることができます。
懐紙は、お茶の席で和菓子をいただくときに使うだけでなく、食事をするときに口を覆ったり、汚れたものを拭いたりと使い方は多彩です。
平安時代から使われてきたと言われている懐紙ですが、現代でもその良さは受け継がれ、最近では生活雑貨用品店や100円ショップなどでも可愛らしい懐紙を購入することができるようです。
ティッシュ以上、ハンカチ未満のアイテムとして、持ち歩いてみませんか。
焼き魚をキレイに食べるには、箸の使い方の技術も必要です。
フォークやスプーン、ナイフのような西洋料理に使われるカトラリーとは違い、私たちに身近な箸はこれ一つで「切る」「ほぐす」「すくう」「はさむ」などの役割を担います。
幼い時から、箸の練習を始める日本人。
私たちが食す料理や調理方法に必要な道具としての箸の使い方は、すべて理にかなっており、この使い方ひとつで焼き魚を美しくいただくことができます。
西洋の食文化が中心となってきた今日でも、和食の代表であり、手軽に家庭でも食べられる焼き魚はこれからも各家庭の食卓に多く並ぶはずです。
食事をキレイに食べることは、作ってくれた人へのマナーでもあり、一緒にテーブルを囲む仲間への配慮でもあります。
家庭の食卓でしか練習ができない焼き魚の食べ方。
この季節ならではのさんまを、ご家族みなさまで美味しく食してみてはいかがでしょうか。
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外見だけでなく、内面も同時に磨けたら。
マナーとは敷居の高いものではなく、産まれてから今日に至るまで日々、家庭の中で育まれてきたものです。
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