ホームパーティーにお呼ばれ♪ゲストとして訪問するときの基本マナー(時間・靴・手土産・お手伝い…)
すっかり身近になった自宅でのホームパーティ。お呼ばれ先でスマートに振る舞うために、知っておきたい訪問時の基本マナーを紹介。「訪問時間は?」「靴の脱ぎ方は?」「手土産の渡し方は?」などの疑問は、事前に解決しておきましょう!
こんにちは。マナープロトコール講師の矢野誉美です。
温かい空気に包まれて、卒業・入学などのお祝いごとが増えるこの季節。
自宅で行うホームパーティにお呼ばれする機会も増えるでしょう。
そんなときに慌てない、基本のマナーについてご紹介したいと思います。
ホームパーティというと、海外のドラマや映画に出てくるような、ちょっと高級なイメージをもつ方も多いかもしれません。
ですが、近頃は、ホテルやレストランの個室を貸切るよりも、身近な仲間たちを自宅に招いてパーティを開くことを選ぶ人が増えているようです。
決して、堅苦しいマナーが必要というわけではありませんが、ホスト(招く方)の自宅というプライベート空間にお邪魔するわけですから、最低限のマナーは身につけておくべきですね。
何事にも遅刻はご法度。
だからといって、ホームパーティで指定された時間よりもずいぶんと早く到着するのはタブーです。
なぜなら、準備をしているホスト(招く方)を慌てさせてしまうからです。
自宅を訪問する際に気をつけたいのは、次の2点です。
- 指定された時間の前後2~3分に呼び鈴を鳴らすように心がけましょう。
- 10分以上遅れる場合には、必ず連絡を入れましょう。
日本では玄関でのマナーとして、「靴を脱ぐ」という独特の行為があります。
退出しやすいようにと、靴のかかと側を屋内に向けて後ろ向きで靴を脱ぐ方もいますが、実はこの所作はマナー違反。
室内にいるホスト(招く方)にお尻を向けることになってしまうからです。
正しい靴の脱ぎ方は、次のとおりです。
1. 室内を向いたまま靴を脱ぎ、一度家に上がります。
2. 体の向きを変え、腰を落として、脱いだ靴をくるっと回します。
このときもホストへお尻を向けないように、体を斜めにするのがポイントです。
3. 玄関の真ん中に靴を置くのは避けます。
できれば、絵画やお花などの装飾品がない側(下座)に靴を揃えるように心がけましょう。
玄関での所作をスムーズにするために、ブーツやひも靴など、着脱に時間がかかったり不格好になったりするものは避けるべきです。
素足のまま上がるのはNG!
また、女性の場合、夏場に素足にミュール、サンダルなどで訪問し、そのまま自宅に上がるのはご法度。
素足での訪問は、礼を欠く行為です。
ストッキングを着用するか、サッと着脱できるフットカバーを用意しておくといいですね。
お呼ばれをしたからには、心ばかりの手土産を用意して行きましょう。
パーティの趣旨やホスト(招く方)の趣味を吟味し、季節感のあるものがいいですね。
渡すタイミングとしては、ひととおり挨拶をすませた後にしましょう。
紙袋などの外装は外し、中の手土産だけを渡すようにします。
このとき、一言ご招待のお礼を伝えるのも忘れずに。
お呼ばれのホームパーティでも、主賓でない限り、できる限りのお手伝いはしたほうがいいでしょう。
とは言え、ホスト(招く方)のキッチンに断りもなく入るのは考え物。
ホスト(招く方)や、一緒にパーティに参加をしている人達との関係性にもよりますが、周りの様子を伺いながら、空いたお皿を寄せるといった、ほんのちょっとした心遣いができると、好感を持たれるでしょう。
また、ホスト(招く方)へ「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけるのも一つの手段。
気の置けない仲間なら、スムーズに事が運ぶはずです。
時間の都合などで、一足先に帰宅する場合にはホスト(招く方)だけでなく、その場の仲間にも「お先に失礼します」ときちんと伝えるようにしましましょう。
この場合、必然的にパーティの後片づけを他の仲間にお願いすることになります。
楽しく飲んで、食べての時間だけを共有するのではなく、最後に言葉での気遣いを残して行くと、お互いが気持ちよく過ごせます。
みんなが楽しく過ごすために必要なこと
欧米だけでなく、この日本でも身近になってきたホームパーティ。
顔見知りの知人が集まる場だからこそ、「親しき中にも礼儀あり」の精神が必要です。
パーティは堅苦しいマナーをきっちり守ることよりも、その場にいる仲間たちと楽しく過ごすことが一番。
この日のために時間を割き、準備をしてくれたホスト(招く方)への感謝の気持ちをしっかりと伝え、よりよい関係が続くようにしたいものです。
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外見だけでなく、内面も同時に磨けたら。
マナーとは敷居の高いものではなく、産まれてから今日に至るまで日々、家庭の中で育まれてきたものです。
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マナーを軸として『サロン(仕事)に活かす』『ライフスタイル(生活)に活かす』という2面からフォーカスした楽しく吸収できる知識をお伝えしています。
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