社会人だからこそ覚えておきたい和食のマナー。懐石料理の順番と食べ方
こんにちは。フリーアナウンサーの中村朋美です。
味を楽しむことは勿論、目でも楽しめる和食。
旬・下ごしらえ・味付け・器・酒…と、料理人の思いの詰まった“和”を、粋に気負わずに楽しめたら良いですね。
いわゆる前菜。薄味のものから味わいましょう。
特に料理人の思いが詰まったもの。まず出汁から味わいましょう。
淡白なもの(白味~赤味へ)から味わいましょう。
薬味(紫蘇・菊など)一緒に楽しみましょう。
ひと口大にして食べましょう。
姿焼きは片身を頂き、骨と身を離して頂きます。
えびの殻は手を使って外しても構いません。
食べ終わった骨は、皿の片隅に寄せ、持ち合わせがあれば皿の上に懐紙をかぶせると良いですね。
揚げ物であったり、蒸し物であったり、炊き合わせであったりします。
お酒がすすむ一品です。
口直しとして頂きます。
料理の最後です。ごはん・赤だし・お漬物など。
果物、和菓子、お茶など。
お椀の蓋は、懐石盆の外に逆さにして置きますが、お椀の蓋が2つある時には、逆さにしたお椀の上にそのまま重ねて置きます。
「出て来た形そのままに」を基本に、食べ終わった後のお皿は重ねず、お椀などの蓋は元に戻して、ごちそうさまをしましょう。
おだしの香りを損ねるため、強い香水は避けましょう。また、器を傷つける恐れのある指輪などは、避けたいものです。
席ですが、和室では掛け軸や床の間の近くで、入り口から遠い場所が上座です。
カウンターでは、お店の方の目の前が上座になりますので、どこに掛けるか分からない時は、お店の方に聞きましょう。
客側からは、その日の予約状況が分からないためです。
私自身が心がけていることは、料理人に「お勧めは何ですか?」とは言わず、「今日は何が入っていますか?」や「今の時期、旬のお魚は何ですか?」と注文しています。
こだわった素材選びから時間をかけての下ごしらえを思う時、「きっと全てお勧めの気持ち」でお客様にお出しになっていると思うからです。
温かいものは温かく、冷たいものは冷たいうちに。
お喋りに夢中になり過ぎず、味も器も景色も会話も楽しみましょう。
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鹿児島テレビ放送株式会社でアナウンサーとして勤務後、独立。
「office中村朋美」を設立し、フリーとなる。
司会業・タレントトークショー・シンポジウムコーディネーター。
その場に即した好感の持てるしぐさや言葉づかい、コミュニケーション力アップのためのセミナー講師を務める。
おしゃべりレッスン塾「エレガンスサロンとも塾」主宰。
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