【胃痛を和らげる食べ物】胃が痛い…原因はストレス?食べ過ぎ?おすすめ食材4つ
国際中医薬膳師おすすめの、胃痛に効果的な食べ物を紹介。中医学で見る胃痛の原因は「冷え・食べ過ぎ・ストレス・慢性的」に分類されます。胃の痛みを解消する食材とは?薬に頼らずに治したい方向け。
こんにちは、国際中医薬膳師の茂呂麻子です。
胃がズキズキ、キリキリと痛む…。
現代人が社会で働いていれば、一度は経験したことのある症状ではないでしょうか。
今回は、そんな胃の痛みを食べて治したいときにお勧めの有効な食材をご紹介します。
中医学では、胃痛はその原因によって、いくつかのタイプに分かれると考えます。
- タイプ1 … 冷たいものの食べすぎ・飲みすぎなどからくる「冷え」による胃痛
- タイプ2 … 「食べすぎ」による胃痛(気持ち悪さ、むかつきなど)
- タイプ3 … 「ストレス」による胃痛やお腹の張り
- タイプ4 … 「慢性的」な胃痛
それぞれの胃痛のタイプごとに、症状に有効な食材が異なります。
次に、代表的なものをいくつかご紹介します。
冷たいものの飲食などで引き起こされる冷えによる胃痛には、ズバリ「黒糖生姜紅茶」が効果的です。
ここで選んでいただきたいのは、紅茶ではなく、まず生姜と黒糖。
生姜と黒糖は胃を温めてくれる働きがありますので、冷えて痛むときには、温かい黒糖生姜紅茶がお勧めです。
食べすぎによる胃痛(気持ち悪さ、むかつきなど)に有効なのは、ずばり「山査子(さんざし)ドリンク」です。
気持ち悪いからと何も食べないよりは、山査子ドリンクを飲んだ方が早く楽になります。
山査子の実を乾燥させたものが、ネット通販などで入手できます。
その実を3~4つ煮出せば完成です。
この山査子ドリンクを温めて飲むと、胃薬を飲んだように楽になることが期待できます。
実際にこの効果を知るとなかなか手放せなくなり、山査子の実を常備するようになる方も多いのだとか。
なお、山査子を手に入れるのが難しい方は、大根をすりおろして、その汁を温かくして飲むと良いでしょう。
ストレスによる胃痛やお腹の張りにおすすめなのは、ずばり「根菜の煮物」です。
カブや大根、ゴボウ、ニンジンといった根菜がお勧めです。
また、ストレスで胃痛がある方は、ガスがたまりやすく、お腹が張りやすい傾向があります。
胃痛だけでなく、お腹の張りの症状も気になる方は、「三つ葉」や「パセリ」といった香りのする葉を添えるといいですね。
「慢性的な胃痛をお持ちの方は、胃の水分が少なくなっている」と中医学では考えます。
ですから、以下のような胃の水分を補える食事が最適です。
☑ 白キクラゲや梨をハチミツに漬け込んだもの
☑ 山芋のお粥 など
慢性的な胃痛をお持ちの方は、ぜひ舌をチェックしてください。
体の水分が足りていないので、舌苔があまりないと思います。
白っぽい、黄色っぽい、厚ぼったい…舌を見れば、体調や体質が分かる
舌苔は、薄くのっているのが正常で、ほとんどなくなってしまっているのは、あまり良くない状態です。
舌をチェックしてみて、舌苔がないことに気がついた場合は、食卓に白キクラゲや山芋をたくさん登場させるなどの工夫をしてみてください。
一口に胃の痛みといっても、その原因によって、有効な食べ物が異なるということがご理解いただけたでしょうか。
現代人はストレスで胃が痛くなる方が一番多いようですので、「根菜の煮物」をたくさんの方に食べていただきたいですね。
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こんにちは、国際中医薬膳師の茂呂です。
北京中医薬大学日本校にて本格的に薬膳の勉強をしてまいりました。
横浜を中心にスカイプを使って全国の方を対象に薬膳スクール「美カラダ」を主宰しております。
体は食べたものでできています。
冷えや生理痛、頭痛やだるさなどの体の悩みを改善する食材のご紹介や中医学を中心とした体の診方などの情報を書いていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
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