妊娠初期に出血が続く…生理?病気?妊娠中の「不正出血」対処法
妊娠初期に出血が続く。まさか病気?生理?妊娠中に起きやすい不正出血の症状と、病院へ行くべきか悩んだ時の対処法を紹介します。
妊娠中は、様々な身体の変化に伴い、たくさんの不安がつきまとうものです。
特に、出血などが起きた場合、その不安は計り知れないでしょう。
今回は、妊娠初期の「出血」についてお話していきます。
「着床出血」と言われ、着床直後に少量の出血が認められることがあります。
原則として、着床出血は妊娠が分かる前に起こるため、この出血は除外して考えます。
妊娠初期では、それほど心配の必要がない出血と、心配すべき出血があります。
それほど心配のいらない出血の代表例が「絨毛性出血」でしょう。
胎盤を作るため、絨毛という組織が伸びていきます。
その際、子宮内膜の血管を破損して起こる出血になります。
基本的には少量の出血であり、安静にしていれば自然とおさまります。
ただし、絨毛性出血での血量が多いと、血が固まって血腫になる場合があります。
これが「絨毛性膜下血腫」と言われる症状。
血腫が大きくなると、流産の可能性が高くなると言われています。
絨毛膜下血腫があるからと言って、必ずしも流産する訳ではありません。
しかし、絨毛膜下血腫と診断された方の、18.7%が流産になったという報告もありますので、きちんとした治療を受けましょう。
切迫流産(流産の可能性がある状態)や切迫早産(妊娠22~36週の間での、早産の可能性がある状態)でも、出血がみられることがあります。
この時の出血の仕方は、人によって違いがあります。
最初は少量の出血だったのが、しばらくすると大量の出血と耐え難いほどの腹痛に襲われる。
このようなケースもあり、非常に危険です。
また、胎盤の位置がずれて起きる「前置胎盤」や胎盤が剥がれる「常位胎盤早期剥離」などによる出血もあります。
これらは、出血が多いという危険性に加え、母体や胎児の命にも関わってきます。
緊急帝王切開などが必要になることもあるので、速やかに医師の診断を仰ぎましょう。
自己判断は禁物
絨毛性出血のようにあまり心配のない出血も、流産や胎盤の異常のような緊急性の高い出血も、素人ではなかなか見分けられません。
そのため、出血があった場合、まずは掛かりつけ医に相談しましょう。
何時でも良いので、すぐに電話をする必要があります。
なお、少量の出血時に病院に連絡をしても「安静にして状態を見るしかない」と言われることがあります。
その場合は、出血量の変化に気をつけておき、すぐに病院に行ける準備をしておいて下さい。
妊娠中は様々な不安に襲われることがありますが、過敏になり過ぎてストレスを溜めないようにしましょう。
お腹の中の赤ちゃんにまで、そのストレスが伝わってしまいます。
何かおかしいと思ったら、できるだけ冷静に素早く対処して下さいね。
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Latte Columnist
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