後ろに反らすと腰が痛い!「後屈腰痛」の原因と簡単改善法
姿勢の悪さや長時間のデスクワークで腰が痛い!特に後ろに反らすと痛い「後屈腰痛」の原因と、簡単にできる痛みの対処方法を紹介!まずはセルフチェックをしてみませんか?
こんにちは、梅田整体療院院長の梅田孝男です。
過去のコラムで解説した、前に屈むと痛い「前屈腰痛」に引き続き、今回は、後に反らすと痛い「後屈腰痛」についてお話します。
「前屈は楽にできるが、反れない、反る可動域が少ない」といった状態の方にも、お役に立つ内容です。
「反らすと痛い」ということは、お腹側の筋肉が伸びない状態にあること、もしくは、その体勢を保持する力が弱くなっていることが原因として考えられます。
腹直筋、腹斜筋、腹横筋、腸腰筋などに、慢性疲労が溜まっていると、ぎっくり腰と同様に、腹筋群や腸腰筋が通常よりも縮んでいます。
それにより、腰が丸くなり、腰椎には上下からの圧力がかかり、骨と骨の間が狭くなってきます。
その結果、椎間板が圧迫され、神経に刺激が入りやすいので、痛みを感じるようになるのです。
デスクワークは、股間節が曲がったままであり、座っている姿勢が悪ければ、猫背になります。
そうすると、腹筋は縮んだままになってしまうのです。
また、前屈みになるような作業姿勢も同様です。
腸腰筋といった背骨を前側で支える筋肉が、作業姿勢を保持しようとするために、実はかなり力が入っているのです。
ですから、ずっと猫背や前かがみの姿勢が続くと、徐々に、筋肉は力の入った縮んだ状態が普通になっていきます。
下腹部がポッコリと出ている人は、腹筋が弱り、締りがない状態です。
内臓も下がり、胃腸の調子も悪くなります。
その反射として、腹筋が張ってきたりもします。
こうした時は、深部体温も下がっています。
後屈が楽になるセルフケアには、第2回のコラムでもお伝えしました、胴長ストレッチが簡単です。
また、深部体温が下がっているということから、第7回でお伝えしましたぎっくり腰予防法の手当て術も良いでしょう。
ですが、今回はもっとポイントを絞った、セルフケアをお伝えします。
立ち位置を決め、後屈します。
見える範囲や反り具合、痛み具合をよく覚えておきます。
この時の痛みを10点として考えおき、その後の変化において、どの程度減少したかの基準とします。
左右で腰を捻って、可動域や痛みを確認します。
どちらの方が捻りにくいでしょうか。
ここで可動域の小さい側、痛みの強い側を「メジャー側」と言うことにします。
左右片側ずつ、腹斜筋(肋骨と骨盤の間)を前後から手で掴み、メジャー側に捻ってみましょう。
左右どちらを掴んだときに、楽に捻れるかを確認します。
あまり強く掴むと、筋肉は滑って手から逃げてしまいますから、逃げない程度の加減をキープしてください。
掴んでいると楽に捻れる側の腹斜筋を、メジャー側に軽く捻った体勢のまま、前後に20回ほど揺すります。
そして、大きめな呼吸から息を吐いたときに、手を離します。
この動作を2,3回くらい繰り返します。
終わったら、後屈の再チェックをしてみましょう。
どれくらい改善できたでしょうか?
動きが良くなり、痛みが軽減されてきたら成功です。
さらにこの後に、反対側の腹斜筋に、同様の操作をして下さい。
痛みが残っていたとしても、少ししか楽にならなかったとしても、その少しの改善度合いを喜んでください。
第4回のコラムでお話したように、良い意識の持ち方をすることが大切です。
継続してやることで、セルフケアの一つとして、お役に立てていただきたく思います。
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群馬県高崎市の、梅田整体療院の院長として、日々施術をしております。
2000年3月に独立開業。整体、カイロ、東洋医学の他、筋肉反射療法や気エネルギー療法の気導術を習得。症状をなるべく速く、少ない回数でよくしたい気持ちで、ご対応させていただいております。
施術現場で起こる不思議な現象に、多くの体のことを学ばさせていただいてます。これまでの常識や知識ではなく、施術から得られた人の体の本質を、皆様のお役に立てるようお伝えしたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
施術録や日記等をお伝えしていますブログ「梅田整体療院のツッパリ解消ロックンロール」もご覧になってください。
http://umedaseitai.seesaa.net/
厚生労働大臣認可 日本健康サポート協同組合会員
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