「もう死にたい!」…誰でもなる「産後うつ」の予防と対処法
妊娠を経て出産、子育てに忙しいママがなる心の病「産後うつ」について解説します。産後はホルモンバランスが不安定になり、イライラや涙、悲しみ、不安などが止まらない状態。対処対策方法はないでしょうか?
女性にとって出産は大仕事です。
人を一人産むということは、体の細胞・神経など全てを費やします。
そのため、ホルモンの状態が変化します。
それに産後の生活も激変しますから、気持ちに余裕がなくなり、ストレスを多く抱え込んでしまうことも。
そうなることを夫婦で理解していれば、万が一産後うつになってしまった時の対処や予防をすることが出来ます。
言葉の通り、「産後にうつ状態になること」を言います。
真面目な性格の人や几帳面な人がなりやすいとされていますが、それだけではありません。
産後はホルモンバランスが不安定になりますので、どんな人でもなりやすいのです。
- 不安感(常に感じてしまう)
- やる気の低下(趣味にも興味をなくしてしまう)
- 思考力の低下(頭がぼーっとして考えることができなくなってしまう)
- 判断力の低下
- 胃痛や頭痛
- 便秘や吐き気
- 味がしない
- 小さな音が気になる
- 起死念慮
うつ状態で一番危険なのは、起死念慮(きしねんりょ)です。
「死にたい」と本気で考えてしまうため、命の危険が伴います。
最悪の場合、母親だけでなく、子どもと一緒にということもありえますので、気をつけなければなりません。
頑張って頑張ってどうしようもなくなってしまった心は、これ以上どうすることもできません。
ゆっくりと休養を取ることが必要です。
そのためには、出産で頑張った妻を労う、夫や家族の手助けが必要不可欠になります。
毎日、最低でも30分は『ひとり時間』を作りましょう。
子育てのことも家事のことも一切考えないで、自分の好きなことをしたり、のんびり出来ることをしたりします。
産後うつになってしまってから自分の時間を取っても遅いのです。
その前から、気持ちをリセットできる時間を確保しましょう。
そして、眠る事が出来る時に、なるべく体を休ませることも大切です。
また、子育て支援が盛んになっていますので、そういった施設を利用しましょう。
少しでも「なんだかおかしい」と感じたら、休むことです。
それでも家事や子育てを頑張ってしまいがちですので、夫や家族に助けてもらいましょう。
また、産後うつの特徴や症状を夫や家族に話し、「もしこの状態になったら病院に連れて行ってね」とあらかじめ話しておきましょう。
一番良くないのは、『無視と放置』です。
ですから、夫と家族には、産後うつがいかに怖い心の病気かを話し、心療内科やメンタルヘルス科へ連れて行ってもらうことにします。
夫と家族の協力、そして投薬治療で産後うつは良くなる心の病気です。
安心して病院へ受診しましょう。
産後うつは、産後にかかるためそう呼ばれます。
でも、「死にたい」と考えてしまい、実行してしまう可能性を秘めた、怖い心の病気であることは、間違いありません。
自分で「おかしい」と感じることができるなら、まだ軽い状態です。
ですが、自分で「おかしい」と思うことが出来ない状態まできてしまったら、夫や家族の助けなしに治ることは困難です。
ですから、早めに受診することを考えておきましょう。
そうすれば、自分だけでなく、お子さんの命を守ることにも繋がります。
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