見た夢を書く「夢日記」は気が狂うって本当?夢日記のつけ方と7つの心理的影響
夢を記録する「夢日記」の書き方と影響力を考えてみます。夢を日記につけると何が起きるか?悪夢は見やすくなるか?狂うって噂は本当?
見た夢をそのままノートに記す「夢日記」を付ける人が、最近増えています。
睡眠障害の改善やメンタルヘルス管理のため、または単に日誌代わりに行っている人がいる一方、ネットロアでは「夢日記をつけると気が狂う」などといった噂もまことしやかに囁かれています。
今回は、夢日記を行い続けることの効果と影響についてまとめてみました。
夢日記とは、枕元にメモとペンを置き、夢を見たらその内容を記録するというドリームワークです。
夢は時間が経つと忘れてしまうので、目覚めた時に素早く、キーワードや図、メモ書き程度を記載していくのが一般的です。
音楽家や作家などはネタ出しの材料として付けていることも多く、サルバドール・ダリの絵画や、ジュゼッペ・タルティーニ作「悪魔のトリル」などは夢からヒントを得た作品であるのは有名です。
一緒にペンも用意し、ベッドの近くに固定の場所を作りましょう。
いつも同じ位置に置くことで、寝ぼけたままでもすぐにノートを手に取ることが出来ます。
いつ見た夢なのかを書きましょう。
数カ月~年単位で観察をするために必要となります。
もしかすると、環境の変化が起きた時期に悪夢が多いなどの傾向を掴めるかもしれません。
夢はすぐに忘れてしまいます。
目が覚めたとき、ささっと走り書きをしておきましょう。
もし人物の顔や人間関係が印象的であれば、それを絵にしても良いでしょう。
その夢を見てどう感じたか、また「〇〇に影響しているのではないか」など思い当たる節があればそれも微港として書きましょう。
後から見返した時に役立ちます。
夢は、記憶や感情の整理時間であると言われています。
そのため、記憶の奥底に押し込めていた古い感情や、自覚症状のないストレスなどが夢となって表れ、夢の中で疑似体験することでストレスを解消しているという一説が有力です。
夢日記をつけることで、よく見る夢の傾向を掴むことが出来ますので、夢の意味を分析し、自分の抱えているメンタル状況や悩みなどを見つけることに繋がります。
明晰夢とは、夢の中で「これは夢だ!」と分かる夢の一種です。
好きな夢を見られる、思い通りの展開に出来るなどと言われており、明晰夢に憧れる理由で夢日記を始める人も多いようです。
先も述べたように、夢のストーリーは脈絡がなく波乱万丈。
まるでマンガや小説のように思える夢は、創作活動の大きな助けになるでしょう。
夢日記をつけることで「夢を見よう」という意識が高まり、レム睡眠中に夢を見てしまう確率も上がると言われています。
夢を見たいのに一切見ないという人は、夢日記を始めてみると、意識が変化して夢を見やすくなるかもしれません。
夢を見るたびに夜中でも起きてしまい、日記をつけることを繰り返してると、眠りのサイクルが乱れてしまう可能性があります。
もともと睡眠サイクルが乱れている人は、余計にサイクルが深みにはまり、正常へ戻しにくくなることも。
悪夢を見た場合も日記に書くため、追体験をしてしまい、悪夢の印象が強く脳に残ってしまいます。
そのため、その記憶が再び悪夢の原因となり、寝覚めの悪さや睡眠障害へ繋がる可能性もあるようです。
「夢日記をつけると気が狂う」という都市伝説が流れる一番の理由は、ここにありそうです。
日記に付けることで夢にリアリティが加わり、あたかも印象深い映画や小説の中に入り込んだかのような状態となりやすいようです。
作品などを見て世界に浸りやすい人は、要注意かもしれません。
一方では、カリフォルニア大学の教授ジョージ・ウィリアム・ダンホフ氏は、世界中の夢のストーリーを集めたデータベース「DreamBank」を立ち上げました。
2万人以上の夢の詳細を保管するライブラリとなっていますので、こういったサイトやアプリなどを利用し、他者の夢を覗いてみるのも楽しいかもしれませんね。
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