ストレス緩和や集中力アップに!効果別「呼吸法」のやり方7選 (1/2)

執筆者: 美宅玲子 職業:美姿勢インストラクター
お悩み別! 願いを叶える呼吸法

こんにちは。美姿勢インストラクターの美宅玲子です。


オギャアと生まれてから息を引き取るまで、一生休むことなく続けていることのひとつに「呼吸」があります。


呼吸は、自律神経に支配されているので、心臓や胃腸の動きと同じように、無意識のうちに行うこともできますが、
意図的にコントロールすることで、気持ちを落ち着かせたり、活性化させたり、体を温めたりと、様々な効果をもたらします。


今回は、日常生活の呼吸法をご紹介します。

 

リラックスしたい、スムーズに眠りにつきたい

リラックスしたいときや、スムーズに眠りにつきたいときにピッタリなのは、よく耳にすることのある「腹式呼吸」です。

 

「腹式呼吸」の効果

腹式呼吸は、副交感神経の働きを整えるため、リラックスした気分になる効果や、末端や内臓への血流を良くして、眠りにつきやすい状態へといざなう効果が期待できます。

 

やり方

1. 両膝を立てた仰向けもしくはくつろいだ姿勢で座ります。
2. 両手をお腹の上に乗せ、鼻から息を吐き出します。

手がお腹に沈み込むように、お腹が凹んでいきます。


3. 息を吐き切った後、お腹をゆるめると、自然と鼻から息が入り、お腹が膨らんできます。
4. さらに意識的に息を吸い込み、お腹をボールのように膨らませます。
また風船の口を開けたように、鼻から息が自然に吐き出されていきます。


ゆっくりと、無理のないペースで続けます。

 

イライラや興奮を落ち着かせたい!

イライラや興奮を落ち着かせたいときに効果的なのが「丹田呼吸」です。

 

「丹田呼吸」の効果

丹田は、下腹の奥の意識で、意識が高まると、イライラしている時には上の方に上がっている「気」を下へ下ろし
、文字通り、気持ちの上ずりを落ち着かせてくれます。

 

やり方

1. 骨盤を起こした姿勢で座ります。


2. 鼻から胸に息を入れて膨らませるイメージで、息を吸います。


3. 胸が膨らんだら、息を止めます。

 


4. 胸の空気のボールのふくらみを、息を止めたまま下腹へと移動させるイメージで、下腹を膨らませます。

 

 

5. 下腹の充実感や、下半身への血液の流れなどを感じながら、息を止めた状態をキープします。


6. 息が苦しくなる手前で、鼻から息を細く長く吐き出します。

 

7. 呼吸が整ったら、あと2回繰り返します。

 

やる気が出ない、元気を出したい

やる気が出ないときや、元気を出したいときに試してもらいたいのが、「胸式呼吸」です。

 

「胸式呼吸」の効果

胸式呼吸は、交感神経の働きを高め、代謝を高め活動的に、気分を高揚させてくれます。

 

やり方
1. 両手で肋骨を抱え込むように腕を回します。
2. 鼻から息を吸い込んで、肋骨が前後左右に広がるようにします。
3. 鼻・もしくは口から息を吐いて、広がっていた肋骨が中央に寄ってすぼんでくるのを感じます。
4. ゆっくりと、無理のないペースで行います。

 

お腹を引き締めたい、便秘を解消したい!

ぽっこりお腹を引き締めたり、便秘を解消したりしたいときに最適なのが、「息吹の呼吸」です。

 

「息吹の呼吸」の効果

腹筋を強く引き締めることを繰り返すことで、内臓を覆う筋肉に刺激を与えることができます。

それが、お腹を引き締めたり、腸の動きを促したりすることに繋がります。

 

やり方

1. 骨盤を起こした姿勢になります。


2. 1メートル先に、ろうそくの炎が揺れているとイメージします。

 

 

3. 鼻から息を吸って、勢いよく口から吐き、一息で炎を消します。

吐く時、腹筋の力を使い、お腹が力強く凹みます。

 

4. 1~2秒に1回のペースで、30~60回、息を吐き出します。

 

集中力を高めたい

やる気が低下したり、集中力が乱れたときは「絹糸の呼吸」で集中力を高めてみてください。

 

「絹糸の呼吸」の効果

イメージを深めながら、細く長く息を吐き出すため、集中力が高まります。
細く長く吐き切る呼吸は、穏やかな心身の状態を作り出します。

 

やり方

1. 自分の顔のすぐ前に、ティッシュペーパーが垂れ下がっているとイメージします。


2. そのティッシュペーパーが動かないように、鼻から細く長く息を吐き切ります。

 


3. 鼻から息を普通に吸います。

このとき、ティッシュは動いても構いません。


4. この呼吸を無理せずゆっくり10回繰り返します。

 

写真はイメージです。

実際には、ティッシュペーパーを持たなくても構いません。

 

 
 コラムニスト情報
美宅玲子
性別:女性  |   職業:美姿勢インストラクター

ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター。
東京学芸大学教育学部卒。中学から大学まで陸上競技(100mH、走幅跳)に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生であろう」という無理を重ね、うつ状態のため2年半後病休を取る。
2004年に趣味で通っていたスポーツクラブに転職し、ヨガ・ピラティスと興味ある分野を活かせる仕事のおかげで心の病と腰痛を克服する。ストレスの多い日常でも心身の調子を整えられる素晴らしさを伝えるため、2008年に独立しフリーインストラクターとなる。
現在、首都圏のスポーツクラブ、自治体、公共施設でのサークルや個人のレッスンを受け持つ一方、外ヨガイベント、健康コラボイベントの企画実施、雑誌監修、コラム連載、DVD発売も行う。日々更新するHP、ブログ、YouTubeのエクササイズ動画も好評である。
HP「インストラクター美宅玲子 Re pure BODY」 http://mitakureiko.com

 

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