菊の花をめいっぱい食べる季節に♪東洋のカモミール「菊花」の漢方的効能
はじめに
こんにちは、漢方アドバイザーの寺井麻友です。
9月9日は重陽(ちょうよう)の節句。
ご存知ではない方も多いかもしれませんが、端午の節句に同じく五節句のうちのひとつで、その昔は菊の花をお酒に入れて飲み、不老長寿を願っていたのだそうです。
そこで別名を菊の節句とも呼ばれています。
この菊の花、漢方ではとてもポプュラーな食材です。
漢方の生まれ故郷の中国では、2000年以上も前から「目の病気には菊の花」と言われ、薬として食べたり飲んだりされていました。
菊の花は漢方では「菊花(きっか)」と呼ばれ、目の乾きや充血、痛み、疲労にとてもよく、お茶として飲み続けると視力がよくなるとも言われています。
スマホ・PC社会で目を酷使しがちな現代の必須アイテムとも言えますね。
さらに血行もよくしてくれるので、肩こりや肌荒れなどにもおすすめです。
菊花はお茶として手軽に飲むことができます。
乾燥させた菊花茶は、東洋のカモミールとも言われ、よりふんわりとした甘い香りで心が癒され、氣分もリフレッシュできます。
また菊花は目の炎症だけでなく、のどの痛みや腫れも和らげてくれます。
菊花を煮出してから取り出し、のどを潤すハチミツをプラスすれば効果倍増です。
これからの季節、乾燥でのどが痛む時にぜひお試しください。
これからが旬の食用菊は、花びらを茹でておひたしにするのが美味しくておすすめです。
シャキシャキとした食感を楽しみながら、たくさんいただきたいですね。
そして菊花の入った漢方薬では「飲む目薬」として杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)が有名です。
菊花と同じく目に良い枸杞(くこ)の実も入っていて、疲れ目や充血、目のかすみやまぶしさ、視力低下などの目のトラブルのほか、頭痛やのぼせ、ふらつきといった症状にもよい漢方薬です。
お客様の中には、一服飲んで目の痛みがすごく楽になったという方もいらっしゃいました。
お試しになりたい方は、1度医師や薬剤師、漢方アドバイザーにご相談下さいね。
菊花も枸杞の実も入った漢方茶・Kaon茶もおすすめです。
他に体を温めるシナモンや生姜やみかんの皮、元氣のモトになる人参、お肌を潤し血を増やすナツメがブレンドされています。
夏の疲れが残った今の時期の体を労わることができ、妊婦さんやお子さんも安心してお飲みいただける優しい漢方茶です。
菊花の効果をより期待したい場合は、医薬品品質の物がおすすめです。
漢方薬局で手軽に購入することができます。
今年の秋は、ぜひ菊の花を楽しんでみてくださいね。
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