耳垢、乾燥してる?湿ってる?代表的な耳あかの種類と症状
耳掃除をしていると、耳垢がカサカサしていたり、逆に湿っぽくなっていたりしませんか?
耳垢の状態は人により少し異なるものの、通常は2種類に分類することができます。
耳垢の状態によっては、綿棒で取りにくいこともありますよね。
どうしてこんなに違いが出てくるのでしょうか。
空気が乾燥しているせいでしょうか?
いえ、実は遺伝や年齢が関係しているのです。
日本人の10人中8人居るとも、9人居るとも言われているのが乾燥したタイプの耳垢です。
かさぶたのようにカサカサ乾いた人も居れば、少し湿っている人も居ます。
このような乾燥した耳垢は総じて「乾性耳垢」と呼ばれています。
耳の中が汗をかきにくく、乾燥しているため耳垢も乾いているのです。
夏でも冬でも耳垢の状態というのはほとんど変わりません。
汗の量が大きく関係しています。
10人中1~2人の割合で居るのが「湿性耳垢」というタイプです。
耳の中にピタッと貼り付くような湿り気があり、綿棒でも中々取ることができません。
このタイプの耳垢は、乾性と違って耳の中に汗をかきやすく、湿っているため柔らかいのです。
どうして、人により耳の中の状態が変わるのでしょうか?
耳の中にはアポクリン線という汗腺が存在します。
アポクリン線は活動するを汗を出し、耳の中を湿らせます。
すると耳垢も湿りますので、乾性もしくは湿性になるのです。
アポクリン線の量は人によって異なります。
遺伝によって変わるため、人それぞれ違いがあります。
つまり、アポクリン線が多く、活動が活発な人ほど耳垢も湿ることになります。
また、年齢とともに汗腺の活動は変わります。
一般に働き盛りの年代は活動が鈍く、逆に高齢では活動が活発になり、耳垢が湿りやすくなります。
しかし、常に湿っているケースもあり、個々のアポクリン線の働きにより変わるので一概には言えません。
乾性耳垢と湿性耳垢では、耳垢の状態が少し違う程度です。
何かの病気を疑う方も居ると思いますが、実は耳垢と関連するような病気はありません。
耳垢が乾燥していても湿っていても影響は無いのです。
特に気にせずとも良いでしょう。
ただ耳掃除の仕方が少し変わるかもしれません。
耳垢が取りにくいと時はグッズを買えてみましょう。
無理矢理取ろうとすると、外耳炎や中耳炎など、耳の病気を招くおそれがあるので注意して下さいね。
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