新入社員が知っておきたい、職場の人間関係をスムーズにする3つのコツ

執筆者: 松本春花 職業:心理カウンセラー
はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの松本春花です。

 

春になり、多くの方が新入社員として新生活をスタートされたと思います。

これから始まる生活に、期待に胸を膨らましている方も多いでしょう。

 

しかし、社会人としての新生活が始まるとともに、コミュニケーションや人間関係を一から築いていく必要があります。

そのことに不安を感じていらっしゃる方、多くいらっしゃるのではないでしょうか。

職場でのコミュニケーションの難しさ
今までとは違うコミュニケーション方法

職場でのコミュニケーションは、これまでの家族や友達との環境と異なります。

そのため、学生時代は問題なく過ごせた方も、職場ではコミュニケーションを取ることが難しく、仕事が円滑に行えない場合もあるでしょう。

 

コミュニケーションが上手くいかず、問題解決ができず退職に至る場合もあります。

 

 

学校と職場の違い

職場は学校とは違い、老若男女や色々な考え方の人がおり、同時に上下関係・利害関係があります。

また、職場の雰囲気も会社ごと、部署ごとに異なります。

 

学校では、苦手な人とあまり近寄らないようにもできましたが、仕事上ではそうはいきません。

時には、苦手な人と一緒に仕事をすることもあるのです。

 

距離感を掴む必要がある

仕事上での人間関係では、距離感の持ち方も重要になります。

仕事上での人間関係は、プライベートでの人間関係とは異なるのです。

 

仲良くなった、気が合うからと言って、最初から相手の領域に踏み込み過ぎるのは止めておきましょう。

 

 

公私混同は禁物

叱られることも、もちろんあります。

そういう時には、必要以上に落ち込むことはありません。

 

仕事上のミスを指摘されると、人格否定をされたと思い込んでしまうケースもありますが、必要以上に公私混同せず、ミスの改善を行いましょう。

失敗をふまえて「次はどうしたら良いか」を考えて下さい。

 

必要であれば周囲に相談します。

 

職場でのコミュニケーション・基本のコツ1
職場のキーパーソンを見つける

職場や配属先が決まったら、まずは職場の雰囲気を掴みましょう。

職場のキーパーソンとなる人や、影響力の強い人などを見つけておきます。

 

情報入手を忘れずに

職場には、公式に権限や役割を持っている人(課長、主任など)の他に、非公式だけれども役割を持っていて、職場の雰囲気に大きな影響を与える人が必ずいます。

ムードメーカーになる人、厳しいことを言う人、世話焼きな人などです。

 

こういった情報を先に得ておくと、後から動きやすくなります。

 

 

職場でのコミュニケーション・基本のコツ2

印象を良くする

第一印象や初期の印象は、その後に大きな影響力を持ちます。

社会心理学的には「ハロー効果」とも言われ、最初の印象がその後に多大な影響をもたらすのです。

 

もちろん、最初の印象を変えていくことは可能。

これを、社会心理学では「単純接触効果」と言われ、繰り返し会ったり、接触すると好意が高まる効果のことです。

 

ポジティブに振る舞う

いつもより少しだけ明るい声と笑顔、できるだけポジティブな言葉を使ってみましょう。

いつもそうする必要はありませんが、ネガティブ過ぎると、周囲はあまり好まないかもしれません。

 

社会人としての基本マナーを身に付ける

また、分からないことはきちんと質問し、答えてもらったことはきちんと聞く、そして感謝を述べるという基本パターンをマスターしましょう。

 

まずは、毎日笑顔で挨拶するところから始めてみても良いですね。

職場でのコミュニケーション・基本のコツ3
相談する・味方をつくる

職場に味方を作りましょう。

上述したように、職場とプライベートの人間関係は混同しない方が良いですが、同期でも先輩でも上司でも、職場で頼れる人、信頼できる人、話せる人を見つけて下さい。

 

困難を乗り越えるために

困ったことを相談できる人、愚痴を言い合える人が1人いるだけで全然違うものになります。

しんどくなった時、仕事でつまづいた時には、周囲の人が皆敵に見えてしまうことがあるかもしれません。

 

1人でも、そのことを相談できたり話せたりする相手がいると、職場との安定的な繋がりや信頼を持つことができるでしょう。

 

おわりに

仕事は毎日のことなので、職場で上手くコミュニケーションを取ろうとするあまり、無理し過ぎて疲れてしまうかもしれません。

 

しかしながら、職場でのコミュニケーションは仕事の基盤となるものです。

あまりにもコミュニケーションを取らなさ過ぎると、仕事を進めていく上での弊害となるかもしれません。

自分らしく、無理のない範囲でコミュニケーションが取れるとよいでしょう。

 

他にも、職場で上手くやっていく方法は人それぞれ。

あなたの性格やコミュニケーションパターンを自分自身で理解し、自分に合った方法を使って下さい。

 

コミュニケーションは、一日にして成らず。

少しずつ積み重ねていきましょう。