春は可愛い花束を!ヒヤシンス&チューリップの球根の育て方 (2/2)

執筆者: 宇野 知子 職業:フローリスト 花講師 アート作家

来年への持越し方法

球根のお花を土で育て終わったら、来年に持ち越せる球根はお手入れをします。

 

チューリップは、ウィルス病に感染しやすく、来年への持越しが難しいとされています。

持越し出来る場合もありますが、基本的には1年物と考える方が良いでしょう。

 

スイセン・ムスカリ・ヒヤシンスは、環境次第では来年以降の持越しが可能と言われています。


花と葉の処理

花が終わった後、花の茎を下の方(球根に近い所)でカット。

葉はそのままにして、光合成で球根に栄養を蓄えさせるようにします。

 

チューリップの持越しをする場合は、花首でカットし、茎と葉はそのまま残します。

 

肥料を与える

「お礼肥え」と言って、花を咲かせてくれたお礼に、少し肥料をあげると良いでしょう。

粒状の化成肥料でも、水に溶くタイプの肥料でもOK。

 

粒状はじっくりとゆっくり効き、水に溶くものは即効性があるとされています。

 

球根を取り出す

夏になる前に葉が枯れてなくなったら、球根を掘り起こします。

掘り起こした球根は、ネットなどに入れ、風通しの良い日陰で休ませましょう。

 

ビニール袋等に入れると球根が腐ってしまいます。

網のようなネットに入れるか、水がたまらない容器で保管して下さい。

 

秋になったら、また植えつけをします。

 

なお、球根を植えっ放しにすると、分球と言って小さな球根に分かれます。

球根が増えることにはなりますが、花が小さくなってしまうのです。

何年かに1度掘り上げるなど、状況を見て判断しましょう。

 

おわりに

春を感じる球根のお花。

他にもまだまだたくさんの種類があります。

見かけた時には、ぜひ育てて飾ってみて下さいね。 

 
 コラムニスト情報
宇野 知子
性別:女性  |   職業:フローリスト 花講師 アート作家

フローリスト
フラワーコーディネーター

フラワーショップ『La vie en Fleur』経営。
花教室運営に加えて、親子で楽しむ花のある生活を提案、
通信講座を企画し発信しています。

フラワーアート作家としても活動。
手作り雑貨サイト等で販売もしています。

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『花育のすすめ』(三省堂)

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