エアープランツって生きてるの?不思議な生態・種類・育て方・飾り方
土を必要とせず、空気中の水分を吸収して育つ「エアプランツ」。インテリアとしても大人気ですね。上手な育て方と飾り方を紹介します。
こんにちは。フローリストの宇野知子です。
突然ですが、エアープランツをご存知でしょうか?
エアープランツとは、その名の通り、空気中で生息することが出来る植物のことを呼びます。
土を必要とせず、空気中の水分を吸収し生育する。
不思議ですよね。
今回は、そんな不思議な植物、エアープランツの生態と飾り方についてご紹介します。
エアープランツは、乾燥した砂漠地帯から亜熱帯気候まで、温かな地域で生育しています。
パイナップル科チランジア属の常緑多年草植物です。
エアープランツは、もちろん空気中に浮遊しているわけではありません。
多くの種類は、樹木や岩、サボテンなどに着生して育ちます。
着生する為に、短い根を伸ばしています。
エアープランツは、大きく分けて、葉が銀色の「銀葉種」と葉が緑色の「緑葉種」があります。
エアープランツは、インドアグリーンとして人気を集めていますが、そもそもは、前述の通り、砂漠地方や亜熱帯地方で生育している植物です。
ですから、出来るだけ生育している環境に近づけてあげることがポイントになります。
また、広いエリアで生息している植物ですので、種ごとに生態が少しずつ異なります。
太陽の光を好むもの、直射日光を好まないもの。
乾燥を好むもの。
逆に多湿を好むもの。
水分は多く必要でも、通気性として風を必要とするものなど。
品種ごとに確認して、適した環境を考えてあげる必要があります。
一見育てやすそうに思わるエアープランツですが、実は、少し難易度高め。
乾燥しすぎは枯れてしまいますし、水のあげすぎは腐ってしまいます。
一般的に気温は、10度~30度くらいが好ましいと言われています。
日本の風土では、冬の時期に外に置きっぱなしというのは、厳しいかと思われます。
水やりは、霧吹きであげることがお勧めです。
雨が降ったことをイメージしてあげるといいですね。
ただ多湿な条件では、葉の間の水分が乾かない状態で放置すると腐る原因になることがあります。
水やり後は、通気性の良い場所に置き、水が溜まらないようにしましょう。
エアープランツは、その特徴であるように土を必要としないので、育てはじめるのは簡単です。
他の植物と違い、土に触れていると水分にあたり腐ってしまうこともあるので、土には触れないように飾ります。
そのまま置くのもOK!
バスケットや浅めの器などに、さりげなく置いて飾ってみましょう。
深めの器やガラスのビンなどに入れて飾るとインテリア感がアップしますが、空気がこもると腐る原因になりますので、注意しましょう。
エアープランツは、ひもやワイヤーなどで巻き付けて何かに固定して飾ると、安定するのでお勧めです。
また、接着剤で固定するなどのアレンジが可能です。
コルクや流木などに接着させて、アートな雰囲気で飾ってもいいですね。
このところ、花屋さんや雑貨屋さんでも目にすることが増えてきたエアープランツ。
手軽に育てはじめられるので、試してみてはいかがでしょうか?
植物の植生を考慮し、その植物が喜ぶような環境を作って育ててあげてくださいね。
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フローリスト
フラワーコーディネーター
フラワーショップ『La vie en Fleur』経営。
花教室運営に加えて、親子で楽しむ花のある生活を提案、
通信講座を企画し発信しています。
フラワーアート作家としても活動。
手作り雑貨サイト等で販売もしています。
著書
『花育のすすめ』(三省堂)
HP
La vie en Fleur
http://www.la-vieen.co.jp/
楽天 フラワーギフト専門店Vivre
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