冷え性改善や美肌効果まで!日本酒がもたらす美容・健康活用法
昔から「酒は百薬の長」と言われるくらい、カラダに良い働きかけをしてくれます。
中でも日本酒には老化防止・血行促進・生活週刊病予防・美肌など、他のお酒とは比べ物にならないくらい嬉しい効果を発揮してくれるのです。
今回は、”飲んでもよし、塗ってもよし” の万能薬、日本酒の秘められたパワーを紹介します。
「肩こり」は、運動不足や姿勢の悪さ、ストレスなどのほかに、患部の冷えによる血行不良によっても引き起こされます。
患部の血の流れが悪くなることで、筋肉が酸欠状態になり、コリ固まったり痛みを発生させるのです。
日本酒には入浴やマッサージと同様、筋肉のコリをほぐす効果があり、特に毛細血管の働きを活性化することが分かってきています。
「冷え性」も肩こりと同様に、血管の収縮により血液の流れが悪くなるために起こります。
これを解消するため、日本酒の持つ血管拡張作用が、冷え性の改善に役立つというわけです。
また日本酒には、アデノシンという核酸の一種が他のお酒と比べて圧倒的に多く含まれています。
日本酒を飲んだときは、他のアルコール飲料を飲んだときよりも長時間、体温が2度ほど高い状態が続きますので、冷え性の女性の方には特にお勧めです。
日本酒は「糖尿病」「がん」「心臓疾患」「ストレス解消」「うつ病」など、生活習慣病などの予防にも繋がると言われています。
中でも特に注目されているのが動脈硬化予防です。
動脈硬化は血中のコレステロール値が高くなることで促進されるのが「悪玉コレステロール」です。
悪玉コレステロールを摂り過ぎると血中に長く留まることになります。
すると、活性酸素の影響を受けて酸化変性を起こし、動脈硬化を引き起こすのですが、日本酒に含まれる抗酸化物は、悪玉コレステロールの酸化変性を抑制してくれるのです。
日本酒には美容効果のある有効成分が、なんと100種類以上もあるとされているのです。
日本酒を造る蔵人さんの手は白くて綺麗だという事は有名ですが、これは米麹(こめこうじ)を造るのに必要な麹菌(こうじきん)に、以下の作用が期待できるからです。
- 細胞の老化を防ぐ作用
- 保湿作用
- 活性化作用
- メラニン色素の生成を抑える働き
飲む以外に、肌に塗ることでも美白効果が期待できます。
「米ぬか」や「酒粕」にも、アミノ酸やビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。
特にアミノ酸は、角質層で保湿成分として働き、もっちりと潤いのある肌を作る効果があり、日本酒にはワインの10~20倍も含まれています。
また、アミノ酸には胃を丈夫にし、食欲を増進してくれる働きもあります。
ポリフェノールといえばワインを思い浮かべると思いますが、日本酒にも、ポフェノールの一種である「フェルラ酸」が含まれています。
この成分には強力な抗酸化作用があり、シワやたるみ、シミなどの色素沈着を抑制する効果があります。
残念ながら日本酒が飲めないというお嘆きの方も多いでしょうが、ご安心ください。
いつものお風呂に「日本酒」を入れるだけの簡単美容法「酒風呂」があります。
日本酒の量は人それぞれですが、だいたいコップ2~3杯ほど(合成清酒はNG)を、いつもの湯船に入れて下さい。
新陳代謝促進、血行促進、老廃物の排除、保湿、美白効果が得られます。
健康から美容まで、数多くの嬉しい効果がある日本酒ですが、健康に良いからといって許容飲酒量を超えてまで飲むのは逆効果です。
冒頭に書きました『酒は百薬の長』には実は続きがありまして、正しくは「酒は百薬の長されど万病の元」となります。
お酒は適量・適切・適度に使用すれば、どの薬よりも効果的な万能薬となります。
しかし、度が過ぎれば逆に体を蝕み病の温床にもなります。
お酒は自分の許容飲酒量内に抑えて楽しく飲む事が、大切ですね。
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日本酒利き酒師 純米狂@takezoです。
コラムでは、日本酒の素晴らしさを少しでもお伝え出来れば・・・と思っております。
日本酒の布教活動として毎月「純米狂の集い」という日本酒の会を地元山梨で主催しています。その会も今年で14年目に突入です♪ もし興味がある方はHPやブログに遊びに来て下さいね。
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