「くるみんマーク」のある会社は、女性の育児支援制度が整っている!取得のための認定基準
こんにちは、さとう社会保険労務士事務所の元田香里です。
次世代育成支援対策推進法の改正に伴い、平成27年4月から「新くるみん」マークと「プラチナくるみん」マークが誕生します。
「くるみん」マークは、子育てを応援する企業の証です。
平成15年7月に次世代育成支援対策推進法が成立・公布されました。
出典:厚生労働省ホームページ(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/shokuba_kosodate/kurumin/)
次世代育成支援対策法とは、急速な少子化の進行等を踏まえ、次代の社会を担う子どもが健やかに生まれ、育成される環境の整備を図るための対策法です。
「基本理念」を定め、国が行動計画策定指針を地方公共団体・事業主が行動計画を策定して、次世代育成支援対策を迅速かつ重点的に推進するために必要な措置を講ずる。というものです。
この法律に基づき、企業や団体などが厚生労働省の定める基準を満たしたことを申請すると、認定されます。
認定されると「子育てを積極的にサポート、働きやすい環境作りを進めている企業」の証として「くるみん」マークを使用することが出来ます。
この「くるみん」マークは、企業や団体などが企業の広告や商品、会社案内(パンフレット・ホームページなど)、役務上で用いるもの(名刺・制服・車両など)、求人募集広告などの案内文書などに添付・付加することができます。
「くるみん」マークの取得する企業は、以下全ての認定基準をクリアーすることが必要です。
1. 雇用環境の整備について、行動計画策定指針に照らし適切な行動計画を策定したこと。
2. 行動計画の計画期間が、2年以上5年以下であること。
3. 策定した行動計画を実施し、それに定めた目標を達成したこと。
4. 平成21年4月1日以降に新たに策定・変更した行動計画について、公表及び従業員への周知を適切に行っていること。
5. 計画期間において、男性従業員のうち育児休業等を取得した者が1人以上いること。(ただし、常時雇用する労働者数が300人以下である事業主については、特例があります。)
6. 計画期間内の女性従業員の育児休業取得率が70%以上であること。
7. 3歳から小学校就学の始期に達するまでの子を養育する従業員について、「育児休業に関する制度、所定外労働の制限に関する制度、所定労働時間の短縮措置または始業時刻変更等の措置に準ずる制度」を講じていること。
8. 次の(1)~(3)のいずれかを実施していること。
(1) 所定外労働の削減のための措置
(2) 年次有給休暇の取得の促進のための措置
(2) その他働き方の見直しに資する多様な労働条件の整備のための措置
9. 法及び法に基づく命令その他関係法令に違反する重大な事実がないこと。
次世代育成支援対策推進法が一部改正になりました。
1.次世代法の有効期限が平成37年3月31日まで10年間延長
引きつづき、労働者の仕事と子育ての両立のための一般事業主行動計画(※現行の認定基準一部見直し)を策定し、都道府県労働局に届出を行う必要がります。(従業員数101 人以上の企業においては義務、100 人以下の企業においては努力義務)
2.新たな認定(特例認定)制度の創設
現行法では、行動計画を策定・届出し、一定の要件を満たすと、厚生労働大臣の認定(くるみん認定:新くるみん認定)を受けることができます。今回の改正では、このくるみん認定を受けた企業のうち、特に次世代育成支援対策の実施状況が優良な企業に対する新たな認定(特例認定:プラチナくるみん認定)制度が創設されます。
3.特例認定を受けた企業について一般事業主行動計画の策定・届出に代えた実施状況公表の義務化
(1)は平成26年4月23日施行、ポイント(2)(3)は平成27年4月1日施行
「くるみん」という愛称には、赤ちゃんが大事に包まれる「おくるみ」と、「職場ぐるみ、会社ぐるみ」で仕事と子育ての両立支援に取り組もうという意味が込められています。
現行の「くるみん」マークでは、認定を受けた年度を記載していました。
認定を複数回取得している企業が増加している現状を踏まえ、「新くるみん」マークは、こうした企業を評価し、取得回数が一目でわかるよう、取得回数に応じて星が増えていくマークとしました。
カラーはこれまでと同様に、明るさ、優しさ、暖かさを表現したピンクです。
「プラチナくるみん」マークは、「くるみん」マークを取得している企業のうち、さらに両立支援の取組が進んでいる企業が一定の基準を満たし、特例認定(プラチナくるみん認定)を受けた場合に表示できるマークです。
「プラチナくるみん」マークには、マントと王冠をつけ、「くるみん」マーク取得企業よりも両立支援の取組が進んでいることを表現しています。
出典:厚生労働省ホームページ(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/shokuba_kosodate/kurumin/)
さらに、カラーは、名称でもあるプラチナ色とし、マントの色は企業のカラーに合った明るさ、優しさ、暖かさを表現したピンクの他に、企業カラーにあった11色(オレンジ、黄色、緑、青、紫、薄ピンク、薄オレンジ、薄黄色、薄緑、薄青、薄紫)12色の中から選択できます。
今後ますます、各企業に女性の雇用対策が求められると予想されます。
各企業で「子育てをサポートしていく」ことも1つではないかと思います。
この取り組みに関心を持っていただき、マーク自体が社会全体に周知されていくようになればいいなと考えます。
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