なぜクリスマスにはモミの木(針葉樹)が使われる?デコレーション向きな針葉樹の種類まとめ

執筆者: 宇野 知子 職業:フローリスト 花講師 アート作家
はじめに

こんにちは、フローリストの宇野知子です。

 

街のいろいろな場所で、クリスマスの飾りつけがはじまりましたね。

年々、飾り付けの時期が早くなっているような気もしますが、12日25日のクリスマス当日まで長く楽しめるように、ついつい早めから飾り付けをしたくなります。

 

 

クリスマスの飾り付けに欠かせないのが『針葉樹』ですが、今回は、この『針葉樹』についてお話させて頂きたいと思います。

 

 

『針葉樹』とは?

『針葉樹』とは、葉が針のように細くて長い、マツやスギなどの樹木のことを言います。

『針葉樹』には、大きく分けると『落葉針葉樹』と『常緑針葉樹』があります。

 

『落葉針葉樹』とは、寒い冬になると葉を落とし春に新しく芽吹く種類の針葉樹です。

カラマツやメタセコイヤなどが『落葉針葉樹』に分類されます。

 

『常緑針葉樹』とは、一年を通して葉が緑のまま生育する種類の針葉樹です。

モミやスギ、マツやヒノキ、ヒバなどが『常緑針葉樹』に分類されます。

 

クリスマスに飾られる意味とは?

クリスマスに飾りつけされる針葉樹は、後者の『常緑針葉樹』ということになります。

 

冬でも葉を落とさない針葉樹は、『永遠の命』の象徴とされ、クリスマスに飾られるようになったと言われています。

クリスマスに針葉樹を飾る習慣は、古代のドイツの風習に由来があると言われています。

ドイツでは、針葉樹の枝を戸や寝室に飾り、魔除けにするという風習もあるようです。

 

また、日本でも新年を迎えるにあたり、マツを飾る風習があります。

針葉樹であるマツも、神木と考えています。

古くから、私達人間は針葉樹に対して、特別な思いを抱いていることが伺えます。

 

クリスマスの飾り付けにおすすめの針葉樹
  • 画像左 ヒノキ(ヒノキ科)
  • 画像中央 ヒバ・アスナロ(ヒノキ科)
  • 画像右 コニファー・ブルーアイス(ヒノキ科)

 

  • クジャクヒバ(ヒノキ科)

 

  • ヒムロスギ(ヒノキ科)

 

  • モミ(マツ科・モミ属)

 

おわりに

針葉樹の葉は、花屋さんにも入荷しています。

是非、お好みの針葉樹を探してみて下さい。

 

独特の木の香りに癒されながら、クリスマスの飾り付けを楽しみたいですね。

 
 コラムニスト情報
宇野 知子
性別:女性  |   職業:フローリスト 花講師 アート作家

フローリスト
フラワーコーディネーター

フラワーショップ『La vie en Fleur』経営。
花教室運営に加えて、親子で楽しむ花のある生活を提案、
通信講座を企画し発信しています。

フラワーアート作家としても活動。
手作り雑貨サイト等で販売もしています。

著書
『花育のすすめ』(三省堂)

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