家事時短は「動線」を意識!間取りで考えるらくらく効率化テクニック

執筆者: 永津美保 職業:住空間収納プランナー
はじめに

こんにちは、住空間収納プランナーの永津美保です。

 

家事の中でも優先順位が一番最後なのが、片付けです。
炊事・洗濯は毎日のことですので、欠かせません。


次に掃除。掃除をするためには片付けないと、と思われるかもしれませんが、収納スペースに詰め込んでお部屋は綺麗になり、そのまま掃除して終了という方が多くいます。

 

 

効率良く片づけをするために動線を見直そう

限られた時間と体力を効率的に使うことで、毎日の負担を少しでも減らすことは大切です。
どんな動作にしても、動線というものが必ず関わってきます。
その動線が長いか短いかにより、効率は大きく変わります。
今日はその動線についてお話します。

 

導線を考えたい場所の図面を書く

動線を考えたい場所の図面を用意します。
これは、ご自宅でも事務所でもOKです。


図面は探したり、時間をかけて書く必要はありません。
○○図面を書きます。

これは正確な広さ、形は関係ありません。配置だけ間違わずに自分で書きます。 

 

書きやすい場所から図面を書いていこう

例えば、ご自宅の場合、玄関・廊下・リビング・キッチン・トイレ・洗面所・浴室・階段が屋内にある場合は階段から。
自分で書きやすい場所から、○で囲んで書けば良いのです。 

 

例えばこんな風に簡単でOK。

 

洗濯物の片付けの動線を書く

では、ここでは毎日の片付けで一番面倒だと言われる洗濯物の片付けを、動線で書いていきましょう。


洗濯機→干す場所→たたむ場所→収納する場所→着替える場所。

ここまでを○○図面に線で記入します。


写真の方は、洗面所→テラス→和室→2階→和室となります。
2階の図面は書かずに階段を書いて、階段往復で分かると思います。 

 

効率の良い動線とは?

ここで、書いた動線を良く見て下さい。


和室が二つ。

和室で畳んで、2階に収納し、その服を持って降りて和室で着替える。

それなら和室に収納すれば、和室で畳んで、そのまま収納して着替え。
洋服を収納するときも、着替える時も、動かずに出来るのです。 

 

和室に収納をする方法

では、和室に収納するにはどうしたら良いでしょう?
一番簡単なのは、2階の収納家具を和室に置くことです。


それが難しい場合、家具を変える・和室近くに置くなどの方法を考えましょう。
ここでは和室の押入れに引出し式のクリアケースを入れ、その中に洋服を収納しました。
押し入れは奥行が深いので、それに合わせたクリアケースを入れました。

想像以上にたくさん収納出来ます。

 

動線を変えたことによるメリット

小さなことのような気がしますが、毎日畳んだ洗濯物を持って階段を登ることが苦痛で、和室に山積みになっていた洗濯物は、毎日綺麗に畳んで収納されるようになり、子供に至っては自分で服を選び、和室で着替えるようになったのです。


なかなか2階に上がらないため、親が全て洋服の管理もしていましたが、子供達が自分で洋服を出し入れするようになりました。
一石何鳥でしょうか? 

 

おわりに

他の動作についても、動線をこのように書いてみると効率の良い方法が見つかります。
家族別に考えてみるともっと効率の良い方法が見つかります。

動線は短く交差しないのが効率的です。
一度やってみると家事時短術が身に付きますよ。