栄養成分が高く長持ち!ほくほくで甘いかぼちゃの選び方と保存方法
こんにちは、野菜ソムリエの我妻飛鳥です。
近年盛り上がりを見せるハロウィン効果で、色々なところで見かけるかぼちゃ。
ジャックオーランタンになったかぼちゃが店先に並んでいるのも珍しくありません。
今回はそのかぼちゃについて、歴史や栄養価をご紹介していきます。
かぼちゃには大きく分けて、日本かぼちゃ・西洋かぼちゃ・ペポかぼちゃの3種類があります。
日本かぼちゃは、16世紀にポルトガル船によって九州に渡来した、中央アメリカが原産と言われています。
当時はカンボジア産の野菜と伝えられていたため、かぼちゃの語源となったそう。
一方、西洋カボチャは南アメリカ原産で、明治時代に日本で栽培されるようになりました。
今ではこの西洋カボチャが主流で、市場の9割を占めています。
栄養価は野菜の中でもトップクラス。
βカロチンやカリウム、ビタミンC、ビタミンB1・B2、ビタミンE、カルシウム、鉄分などを豊富に含みます。
なかでも、免疫力を高め、風邪やがん予防に効果的なβカロチンや、血行促進、老化予防に効果的なビタミンEは含有量が多く、冷え性の緩和効果があります。
冷えに悩める女性には嬉しい食材といえます。
大抵の野菜は、新鮮なうちほど味が良く栄養価も高いものですが、かぼちゃに関しては収穫後時間が経っている方が甘みも強く、βカロチンも多いようです。
当時、小豆かぼちゃを食べる習慣は、野菜が乏しい冬に、保存が効く栄養価の高いかぼちゃを食べて寒さを乗り切ろうという昔の人の知恵から生まれたのかもしれません。
5月~9月が旬とされ、その時期に収穫したものを冬までおいておけます。
爪が立たないほど外側の皮が固いものが美味しいと言われています。
ずしりと重いものを選びましょう。
カット販売されているもの選ぶときは、種子が密に詰まっていて、種子部分が凹んでいないものを選びましょう。
カットしたものはカビが生えやすいので、ラップをして冷蔵庫で保存します。
果肉が厚く、黄色が濃いものの方が栄養価は高くなります。
また、皮にはβカロチンが豊富に含まれているので、皮ごと調理しましょう。
日本かぼちゃは、水分が多くねっとりした食感と、外皮が黒くゴツゴツしているのが特徴です。
菊座や会津、黒皮などの品種があります。
現在流通の主流となっているのは、西洋種の代表品種でえびすかぼちゃと言われる「黒皮栗」です。
ホクホクとした肉質が特徴です。
皮が灰緑色の青皮栗かぼちゃや、赤皮栗といって綺麗なオレンジ色のかぼちゃ、皮が白っぽい白皮栗、ピーナッツ型のかぼちゃバターナッツなど様々あり、人気を高めています。
茹でるとそうめんのように身がほぐれる金糸瓜(そうめんかぼちゃ)、手のひらサイズのミニカボチャ、プッチーニなどはペポかぼちゃの一種です。
煮物、天ぷらなどの定番和食はもちろんのこと、スープやプリン、様々なお菓子などでも大活躍のかぼちゃ。
バリエーション豊かにかぼちゃを取り入れ、冷え知らずで寒い冬を乗り切りましょう。
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