腸内環境を整えよう!善玉菌を増やす市販ヨーグルトの種類・選び方・効果比較
こんにちは、管理栄養士・ダイエットコーディネーターの水谷俊江です。
幸せは体のどこで感じるのでしょうか。
脳なのか、それとも心なのか。
脳に幸せを感じさせる物質は、セルトニンやドーパミンといわれています。
最初に作られた生物は、持っていた器官は腸だけでした。
セルトニンもドーパミンも、元々は腸内細菌の伝達物質でした。
今でも、セルトニンやドーパミンの前駆体は、腸で作られています。
セルトニンの90%は腸に存在し、脳には2%しか存在していないそうです。
お腹を抱えて笑ったり、腹を割って話したりと、この時の腹とは腸のことだったのですね。
幸福体質になるには、腸の環境を整える必要があります。
腸内環境のチェックは、毎日のお便りが重要な手掛かりとなります。
理想は1日に1回、黄褐色のバナナのようなお通じが出ること。
この状態は、腸の中の細菌社会が上手くいっています。
つまり「善玉菌」「悪玉菌」それから勢力が強い方に味方をする「日和見菌」のバランスが、整っているということです。
しかし悪玉菌の勢力が強くなると、優しかったお便りが、悪臭を伴って黒くなります。
文字通り「腹黒い」状態ですね。
腸内環境を整えるためには、食生活を見直すことが大切です。
食材が見えないような加工品ばかりを食べていませんか。
善玉菌の餌になる豆、豆製品、野菜やきのこ、果物をしっかりと食べていますでしょうか。
乳酸菌その物の、ヨーグルトや納豆、チーズ、お漬物のような発酵食品も摂っていますか。
腸内環境を整える手軽な救世主といえば、発酵食品のヨーグルトです。
しかし、○○株や○○菌などと、様々なカタカナや数字があって分かりにくいですよね。
そこで、市販のヨーグルトの菌と、その特徴及び期待出来る効能についてまとめました。
ブルガリア菌2038株とサーモフィラス菌1131株を、明治がヨーグルトを作るために組み合わせました。
「LB」とはLactic Acid Bacteria(乳酸菌の意味)で、81はそれぞれの末尾番号です。
便秘の緩和と肌荒れの改善に効果があります。
1971年、森永乳業が、熱や酸や酸素に強いBB536株を発見しました。
世界で初めて食品化されたビフィズス菌です。
酸に強いということは、胃酸にも死滅しないということで、生きたまま腸に届きます。
便秘予防、免疫力の強化の他、潰瘍性大腸炎の改善や、花粉症抑制効果の報告もされています。
Bb-12株は、ph2.0という強い酸性にも生きることが出来るビフィズス菌。
ビフィズス菌は、発酵の過程で乳酸菌だけでなく、酢酸も発生するため、腸内の悪玉菌を減らします。
免疫力の強化が期待出来ます。
従来のヨーグルトは、出荷時からの時間の経過と共に菌数が減っていきますが、BE-80株は菌の数がほとんど変わることがありません。高生存ビフィズス菌です。
また、腸を通過する時間を40%短縮させるというデータもあります。
便秘予防や、膨腹感を軽減します。
日本人の腸内に住む、最善の株として選ばれました。
O-157の感染リスクの軽減、細胞のDNAに変異を起こす、変異源の働き抑制などの動物実験が報告されています。
ヤクルトが独自に保有するビフィズス菌です。
乳幼児の腸に住み着いている菌です。
この菌は、皮膚の乾燥を抑える働きが認められています。
腸内環境が整い、便秘も予防するという女性に嬉しい菌です。
- カスピ海ヨーグルト プレーン クレモリスFC株
- 美味しいカスピ海 特選生乳 GCL1176株
ブームになったカスピ海ヨーグルト。
特徴はその粘りです。
粘りの素は、人の消化酵素では分解出来ない多糖類です。
消化されないから、腸に届きやすいのですね。
その結果、血糖値の急激な上昇を抑えたり、免疫力強化や肌荒れの改善の期待が出来るのです。
ヤクルトの創始者、代田(シロタ)稔博士が、強化培養に成功した乳酸菌です。
善玉菌を増やし、悪玉菌を減らす代表的な乳酸菌です。
O-157の増殖を抑え、免疫力の強化、花粉症の症状軽減の効果も報告されています。
京都のお漬物「すぐき漬け」から発見された植物性乳酸菌。
植物性乳酸菌は、ヨーグルトのような動物性に比べ、腸で生きていく力が強いのです。
感染症や癌から守るNK(ナチュラルキラー細胞)を活性化するため、免疫力の強化の期待が高まっています。
ヨーグルトではなく、りんごや大豆、人参などを原料とした乳酸菌飲料です。
いかがでしたでしょうか。
ヨーグルトを食べる際に、少し気に留めてみたら、きっと効果も大きくなるはずです。
毎日のお食事の、腹心の友となってくれることでしょう。
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管理栄養士としてクリニックでのダイエットや腸活アドバイスなど2000人以上の相談業務に携わってまいりました。
アーユルヴェーダセラピスト、風水鑑定士の資格もあり、このコラムでは西洋医学の栄養学だけでなくインド、中国の叡智を取り入れた新しい健康アドバイスをご紹介します。
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