五つの『掃除の功徳』とは?その意味やメリットを解説します
日本における掃除の功徳の歴史や意味から、現代に掃除の功徳を取り入れるメリットを徹底公開していきます。
部屋をきれいにできていると、清々しくなりますよね。
日本では、学校で生徒自らが掃除するための掃除時間が取られていたり、街中もキレイに清掃されていたり、世界的にみても掃除文化で名高く知られています。
そんな掃除文化の国 日本で、昔から根付く『掃除の功徳』という考えをご存じでしょうか。
この記事では、掃除の功徳が意味することや日常に取り入れるメリットなどを解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
「掃除の功徳」とは、2500年ほど前にお釈迦様が説いた教えです。
普段の生活でよく聞く言葉ではないので、ピンと来ない人もいるかもしれませんね。
具体的には以下の五つを意味しています。
①自心清浄(自分の心が清められる)
②他心清浄(他人の心まで清めることができる)
③諸天歓喜(周囲の環境が活き活きしてくる)
④端正の業を植ゆ(周囲の人の心も物事も整ってくる)
⑤命終の後、まさに天上に生ずべけん(死後、必ず天上に生を受ける)
つまり、「掃除をすれば自分の心も他人の心も清められて、環境が活き活きして、死後にもいいことが起こりますよ」ということです。
5つ目は宗教的な意味合いが強いですが、1~4つ目は、日常でよく聞くこともありますよね。
日本では小学校から高校まで、生徒が掃除するための時間が取られています。
でも実は、生徒が掃除をする習慣は日本だけで、海外では当たり前ではないんです。
なぜ日本では生徒が掃除するのでしょうか。
その理由には、掃除の功徳の仏教的な考えも影響していて、生徒自らが掃除をすることで「汚れを落とす」だけでなく、「心の内面を磨く」ことにも繋がると考えられているからです。
サウジアラビアの教育大臣は日本で生徒が掃除をするということを知り、自国の学校で試したところ、生徒に良い影響がでたそうです。
その後、掃除をする学校を100校にまで増やしたエピソードがあるほど。
私たちにとっては当たり前の学校掃除ですが、実は誇るべき文化でもあったんです。
掃除の功徳は、2500年も前に説かれた仏教の教えということがわかりましたね。
かなり昔から存在している教えですが、お釈迦様が言ったように掃除の時間を大切にすることは、現代を生きる私たちにもたくさんのメリットがあります。
ここでは根拠を元に、掃除の功徳の有効性を、説明していきます。
- ポジティブになりメンタルが安定する
- 運気があがる
- 集中力が向上する
1つずつ解説していきますね。
掃除をすることでメンタルが安定します。
散らかった環境ではコルチゾールというストレスホルモンが分泌され、不安が増長されると言われています。
これが原因で暴飲暴食や不眠に繋がったり、感染症や消化器官への悪影響を及ぼす可能性までもが示唆されているのです。
「部屋の状態は心の状態」ともいわれますが、掃除習慣を実践することで、前向きな気持ちになれます。
「片付いていない!」という人はキレイにしてみてください。
風水というと怪しいイメージを持つ方もいるかもしれませんが、多くのお金持ちが風水を取り入れています。
そして風水では、運気があがらないのは、空気中のエネルギーが滞っているからだと考えられています。
家の中のガラクタ・ゴミ・ホコリ・汚れなどの不浄物を取り除き、キレイに掃除することで、負のエネルギーを一掃して運気もあげることができます。
実際に、家事代行で掃除を頼めるほどのお金持ちでも、トイレ掃除だけは自分ですると決めている人が多いですよね。
「テスト前なのに、しなくてもいい部屋掃除をしてしまう」
「仕事の締切り前なのに、いつもはしない掃除をしてしまう」
そんな方には朗報です。
2011年にプリンストン大学(アメリカ)が発表した研究結果によると、乱雑な環境は人の集中力を低下させることが明らかになっています。
集中しないといけない状況で、部屋を掃除するというのは、かなり合理的な行動だったんです。
掃除を取り入れて、キレイな環境を保てば、必要以上に視覚が刺激されることもなく、集中力の向上にも繋げられます。
2500年も前にお釈迦様が説いた五つの掃除の功徳。
①自心清浄(自分の心が清められる)
②他心清浄(他人の心まで清めることができる)
③諸天歓喜(周囲の環境が活き活きしてくる)
④端正の業を植ゆ(周囲の人の心も物事も整ってくる)
⑤命終の後、まさに天上に生ずべけん(死後、必ず天上に生を受ける)
と現代でも通じるものが多く、毎日の生活をよりよくするためにも、参考になる考え方です。
掃除の功徳の考え方を普段の掃除に取り入れることで、いつもより少し楽しく掃除に取り組めると思います。
ぜひ掃除をする時には思い出してください。
|
|
|
|