いつだって注目の的!記憶に残る美しき「ファーストレディ」6人

大統領を公私ともに支えるファーストレディ!過去から現在まで、世界中の注目を集めた個性あふれる6名を紹介。あの人の生い立ちや、夫退任後の現在の様子などがわかるかも!

執筆者: colonnayumi 職業:ツアーコンダクター、料理家、インバウンド通訳ガイド
注目の的!世界のファーストレディ

ファーストレディといえば、大統領のそばに笑顔で寄り添っている、世界中から注目される女性。

富と権力で国家をまとめ活躍する大統領を支えるファーストレディは、いつの時代でも常に話題に上りますよね。


美貌やファッション・ライフスタイルなど、良くも悪くも何かとマスコミのネタにされるのもファーストレディの宿命でしょうか…。

さて、世界中には、どんなファーストレディがいるのでしょうか?
または、過去にはどんな女性が存在していたのでしょう。

今回は、世界中の注目を集める個性あふれるファーストレディたちをご紹介したいと思います。

 

 

ジャクリーン・ケネディ(ケネディ大統領夫人 / アメリカ) 

ファーストレディを語るとき、筆頭に挙げられるのは、やはり「ジャクリーン・ケネディ」でしょう。

 

アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディ夫人だったジャクリーン・ケネディは、1961年にファーストレディとなりました。
ところが、わずか2年10か月で大統領が暗殺され、ホワイトハウスを去ることになったのです。

ジャクリーンは、ファッションアイコンとしても、当時世界中の女性の憧れでした。
大統領が撃たれたときに着ていたピンクのシャネルスーツに個性的な帽子の組み合わせは、時代を象徴するファッションとして注目されました。

 

Wikipediaより引用


夫が暗殺されるという前代未聞の不幸な出来事で、一層世間の注目を集めることになったジャクリーンは、なんと夫の亡きあと、5年後には、ギリシャの大富豪オナシスと再婚し、世間をあっと言わせたのです。

ミッシェル・オバマ(オバマ大統領夫人 / アメリカ)

ミッシェルオバマは、第44代アメリカ合衆国大統領バラク・オバマの妻。
アメリカ合衆国史上初のアフリカ系アメリカ人のファーストレディです。
そういう意味では、歴史上に強く名を残したファースト・レディでしょう。

 

Wikipediaより引用

 

2人が出会ったのは、共に勤務していた法律事務所だったそうで、当時は黒人がほとんどいない時代。

アメリカ初の黒人大統領が誕生した背景には、ミッシェルの支えがあったのかもしれませんね。

黒人奴隷がルーツだったミッシェルがファーストレディになったことで、多くのアフリカ系アメリカ人からは親近感を持たれたそうです。
オバマ夫妻の影響で、自身のルーツについて見直し始める黒人が増えたというのも事実。

 

夫婦仲が良いことでも有名

そして、2017年10月3日に、結婚25周年を迎えたオバマ前米大統領夫妻。
この日、ミッシェル夫人が、SNSを通じて夫に愛のこもったメッセージを送ったことが話題になりました。

 

「バラク、結婚25周年おめでとう。四半世紀が経った今でも変わらず、あなたは私のベスト・フレンドであり、とびきりスペシャルな男性よ。愛しているわ」


とても素敵なメッセージでした。

さて、オバマ前大統領も負けてはいません。
5年前の結婚記念日が、大統領選討論会と重なってしまったことがありました。
この日、冒頭で、ミッシェル夫人に送った言葉はとても印象的でした。

 

「20年前、君が僕と結婚してくれたおかげで、僕は地球上で一番幸せな男になれたんだ。」

 

オバマ前大統領が、そんなロマンチックな言葉で演説を始めたのは記憶に新しいですね。


変わらずお互いを思いやる言葉を伝える素敵なお二人。
大統領退任後の現在は、世界中を旅したりと、夫婦水入らずで楽しんでいるそうです。

メラニア・トランプ(トランプ大統領夫人 / アメリカ)

今何かと話題のトランプ夫妻。

最近も、トランプ米大統領の最初の妻であるイバナ・トランプさんが、テレビ番組で「ファーストレディは私」と冗談交じりに語ったことをめぐり、現トランプ夫人のメラ二アさんがカチンときて反撃したという報道が出たばかり。

 

そんなメラ二アさんは、ユーゴスラビア出身の元モデルで、現アメリカ大統領ドナルド・トランプの3人目の妻。

アメリカで外国出身のファーストレディが誕生したのは、イギリス出身のルイーザ・アダムズに次ぐ、史上2人目で190年ぶりです。

 

Melania Trump's official portrait Regine Mahaux(Wikipediaより引用)

 

労働者階級の家庭で育ったメラ二アさんは、大学を中退しモデルとして活躍していましたが、内戦が続くユーゴスラビアを離れて渡米し、トランプ氏と結婚。
そして、ファーストレディになったというわけです。


モデル出身のせいかわかりませんが、メラ二ア夫人が、何かとメディアに取り上げられるのが、そのファッション。
特に被災地でのファッションに、批判が集中しているようです。
最近でも、被災地でファッションショーを繰り広げているかのようなスタイルに対して、否定的なコメントが続々とネット上に書き込まれています。

それにしても、どんなにバッシングを受けてもめげずにハイヒールを履き、好きなファッションに身を包んで登場する姿勢はスゴい!
とはいえ、アメリカ国民に愛されるファーストレディになる日は来るのでしょうか…。

カーラ・ブルーニ(サルコジ大統領夫人 / フランス)

カーラ・ブルー二は、イタリア出身の元スーパーモデルで、現在はシンガーとして活躍中。
フランス前大統領二コラ・サルコジの妻で、ファーストレディでした。

 

ファーストレディになったばかりの頃は、その美貌とファッションセンスで世界の注目の的でした。
そんなカーラ夫人は、一時期は、現アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏とも噂になったこともあったそう。

作曲家の父とピアニストを母に持ち、シンガーとしての才能に加え、その美貌でスーパーモデルにまで上り詰め、数々の俳優や有名人男性を虜にしてきたのです。
そんな女性がファーストレディになったというのは、当時は異色でした。

しかし、カーラも、サルコジ前大統領との間には女の子も生まれ、際立ったスキャンダルもなく、今はとても幸せそうですね。

歴史に残る、世界のスキャンダラスなファーストレディたち

実は、世界には、美人ファーストレディだけではなく、とんでもないファーストレディもおりました。
そんな衝撃的な世界のファーストレディたちをご紹介いたしましょう。

 

イメルダ夫人(フェルナンド・マルコス大統領夫人 / フィリピン)

かつて20年に渡りフィリピン共和国を統治したフェルナンド・マルコス元大統領の妻、イメルダ夫人は、日本でもよく知られていますよね。

彼女は、「史上最強の悪女」と呼ばれていました。
国の財政を私有化して贅沢三昧だったイメルダ夫人は、世界中で話題になったファーストレディ。
彼女は、独裁者だった夫の立場を利用して、靴やブランド品を買い漁り、美しさ追及のためにお金を浪費し続けたのです。
当時、3,000足の靴、6,000着のドレスは、国家財産の私有物化を象徴する光景として、全世界で大々的に放映されました。

 

 

その後、マルコス政権崩壊による革命が起こり、夫妻は外国へ亡命しましたが、夫亡きあと、イメルダ夫人はひとりフィリピンに戻り、下院議員をしています。
国の財政を私有物化して国外逃亡までした元ファーストレディを受け入れたフィリピン国民って、ある意味スゴイですね。

イメルダは、実は、子供の頃は貧しい暮らしをしていたそうで、現在はフィリピン国民にとても人気があるのだとか。
彼女が、ファーストレディとして初めてフィリピンの貧困の実情を世界に伝えたというのも事実であり、貧困層の人々は、イメルダに夢を託したのかもしれませんね。

かつて、「史上最強の悪女」とまで言われていた元ファーストレディは、帰国してからは貧困層のために多くの寄付を募り、「国を捨てたことなど一度もない。貧しい人たちのために戻ってきた」と言っているそうです。
イメルダ夫人の生涯を描いた映画「イメルダ」は、2003年にフィリピンにて制作され、日本でも公開されました。  

 

レイラ夫人(ベンアリ大統領夫人/ チュニジア)

チュニジアで独裁政権を敷いていたベンアリ元大統領の妻レイラ夫人も、大胆な逃亡劇を行おうとしたことで有名。
ベンアリ元大統領は当時、物価を一方的に吊り上げ、働き盛りの若者たちから仕事を一方的に奪ったりと、めちゃくちゃな独裁政治を行っていました。

そしてその後、レイラ夫人は、なんと金塊1.5トンを持ち逃げして国外脱出を図ろうとしたのです。
金塊1.5トンは、日本円にして40億以上の価格!
その強欲ぶりは、呆れて物も言えませんね。

 

 

レイラ夫人は、かなり前から不正蓄財疑惑を囁かれていたらしく、そのあまりに派手すぎる暮らしっぷりが国民の怒りに拍車をかけていた模様。

こうして2011年には、チュニジアの裁判所から、公金横領などの罪で禁錮35年の有罪判決が下されました。

レイラ夫人も、一介の美容師から、チュニジアで1番影響力を持つファーストレディへと上り詰めた人。
物欲に歯止めが利かなくなっていったのでしょうか…。

あなたは、誰が好き?

世界中の注目を集めるファーストレディ。
いろいろな女性がいらっしゃいましたね。


性格は別として、その共通点は「美貌」ではないでしょうか。
絶対的な自信を持って大統領に寄り添うその美しい姿は、やはりカリスマ的な存在かもしれませんね。

 

※記事内容は、掲載当時の情報です。

 
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職業:ツアーコンダクター、料理家、インバウンド通訳ガイド

海外ツアーコンダクター、料理家、インバウンド通訳ガイド、日本旅行作家協会会員。