自分の母親が嫌い…。娘が母に嫌悪感を抱く原因と、しんどい毒親から自由になるための対処法
実の母親を好きになれない人がいます。娘が母親を嫌う理由と、娘にできる対処法を紹介。有害なことをする支配的な毒親・毒母から、自分の身を守りましょう。
こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。
娘と母親の間で、否定的な感情が起こることがあります。
その多くは、娘が成人しても続きます。
その場合、「お母さんとは関わりたくない」と実家に寄りつかなくなったり、連絡を絶ったりという状況に陥りやすいのです。
今回は、なぜこのようなことが起こってしまうのか、その原因と娘ができる対処法をお話ししたいと思います。
娘と母親、本来であれば同性ですので、さまざまな面で頼り合える関係になれます。
それなのに、関わりたくないと思ってしまうのには、理由があります。
例えば、母親が、娘に対して、心の小さい傷となってしまうような、何らかの有害なことをした可能性があります。
しかも、母親自体はそのことに気がついていないケースが多いと思われます。
有害なこととは、個々によって異なります。
- 身体的虐待
- 精神的虐待
- ネグレスト
- 過剰すぎる干渉 など
幼少期から理由のない暴力や、言葉による暴力などを受け続けると、心が蝕まれて自分が自分でないような感覚になるなど、トラウマに近い状態になってしまうことがあります。
母親が娘に対して、精神的に突き刺さるようなことを言ったり、干渉をしたり…。
このようなことは娘が成人しても続く場合が多く、娘は母親に追い詰められ、苦しい状態になります。
数年前、「毒親・毒母」という言葉が出て、世の中に広く知られました。
有害なことをする母親は、まさに「毒親・毒母」と呼ぶのに相応しいのではないでしょうか。
毒を吐くかのように悪口や聞くに堪えない言葉を言い、攻撃的でさえあります。
それに、「私はかわいそうな母親」とあたかも娘が悪いかのように泣いてみせる人もいるでしょう。
これらの母親に共通しているのは、「母親が主体」であることです。
母親の人生であれば、母親が主体でも問題はありません。
娘の人生であるのに、母親が主体として考えてしまっていることが問題なのです。
その部分にも、娘は無意識のうちに違和感を持っているのではないでしょうか。
娘を持っている母親は、子どもが成人しても精神的・物理的に依存しようとします。
「同性だから、女としての大変さがわかるでしょ」という気持ちもあるでしょうし、「ここまで育てたんだから面倒を見て当たり前」という支配的な気持ちを持っている可能性もあると思われます。
これでは、子どもは心身共に落ち着くことができません。
この状況を打破するためにはこんな対処をしましょう。
小さい頃は、母親から何を言われてもされても、何もできなかったはずです。
ですが、今は成人し、自分の道を歩いているのです。
それを邪魔されないようにするために、ある程度自分の身を守るようにしましょう。
自分の身を守るために…
☑ 母親の訪問や電話は、気持ちが乗らないときは居留守を使って出ないようにする
☑ 母親にされた嫌なことをノートに書き出す(昔のことも、今のことも)
☑ カウンセリングや会に出席して、言葉として心から吐き出す
(NPO法人などが、さまざまな母娘関係の会を催しています。)
人に話すということは、とても勇気がいるし、親と縁を切るなんてできないと思っているかもしれませんね。
つらい気持ちを1人で抱えるのには限度があります。
きちんと受け止めてくれるところで、しっかりと心に詰まっていることを吐き出しましょう。
そうすれば、前向きになれますし、気持ちが少しずつではありますが整ってきますよ。
理由を再確認して、自分を守るためにできることからやってみましょう。
あなたはもう子どもではありませんし、逃げられる立場です。
自由を手にし、自分のことも立て直せるはずです。
ゆっくりでいいですから、一歩ずつ状況を改善させていきましょう。
あなたは十分に苦しみました。
もう、自由になっていいはずですよ。
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