韓国在住日本人が解説!韓国語の独学勉強法・ハングル単語の覚え方
韓国語を独学でマスターする方法を紹介。韓国在住日本人ライターが教えるハングル単語を覚えるコツや、効果的な勉強方法を伝授します。
「映画やドラマを字幕なしで見れるようになりたい」
「現地に行ったら、その国の言葉を使って旅行したい」
外国語を学ぶきっかけは人それぞれ。
韓国語は、他の外国語に比べて、文法は日本語と類似しており、意味も発音も日本語と似た単語も複数あって、日本人には比較的に学びやすい言葉だと思います。
語学の勉強方法は人それぞれですが、今回は私がどうやって韓国語をマスターしたのか、その方法をご紹介します。
韓国語の文字「ハングル」は、ローマ字のように母音と子音の組み合わせでできています。
日本語の「あいうえお」に対応する母音は、韓国語は8つ、や行の母音は6つあります。
- ア⇒ㅏ[a]
- イ⇒ㅣ[i]
- ウ⇒ㅜ[u]
- ウ⇒ㅡ[eu]
- エ⇒ㅔ[e]
- エ⇒ㅐ[ae]
- オ⇒ㅗ[o]
- オ⇒ㅓ[eo]
- ヤ⇒ㅑ[ya]
- ユ⇒ㅠ[yu]
- ヨ⇒ㅛ[yo]
- ヨ⇒ㅕ[yeo]
- イェ⇒ㅖ[ye]
- イェ⇒ㅒ[yae]
子音は、全部で19個あります。
ここでは、その一部を紹介します。
- カ行⇒ㄱ[k]
- ナ行⇒ㄴ[n]
- ダ行⇒ㄷ[d]
- ラ行⇒ㄹ[r]
- マ行⇒ㅁ[m]
- バ行⇒ㅂ[b]
- サ行⇒ㅅ[s]
この母音と子音の組み合わせで、ひとつのハングルができます。
子音は左側と上、母音は右側と下に配置されます。
マ行⇒ㅁ[m] + ウ⇒ㅜ[u] = 무[m+u](ム)
나무(ナム)=木(という意味の単語)
このように、ハングルの構成を理解して覚えれば、単語の意味がわからなくても読めるようになります。
ハングル勉強法のコツは?
ハングルを覚えるには、私はひたすら口に出しながら書く練習をしました。
最初は全部の文字を発音しながら書くのに1時間くらいかかりましたが、慣れて覚えてくると20分ほどで書けるようになりました。
地道に覚えていく以外の方法はないので、あきらめずに覚えましょう。
そして、ハングルが読めるようになったら、本格的にハングルの勉強をスタートさせましょう。
市販のテキストを使って勉強したり、好きなK-POP音楽を聴いたりするなど、勉強方法は人それぞれ。
次に、著者が実際にやっていた勉強方法をご紹介します。
私は、NHKの語学講座を利用しました。
テレビは1週間に1回、ラジオは毎日放送があります。
それぞれテキストがあるので、私はテレビ講座のテキストを購入して見ていました。
●テレビ番組「テレビでハングル講座」
https://www2.nhk.or.jp/gogaku/hangeul/tv/
放 送:水曜日 午後11:30~11:55
再放送:金曜日 午前6:00~6:25
●ラジオ番組「まいにちハングル講座」
https://cgi2.nhk.or.jp/gogaku/hangeul/kouza/
放 送:月~金 午前8:00~8:15
再放送:同日 月~金曜日 午後6:30~6:45
再放送:日曜日 午後2:30~3:45(5回分)
テレビの講座を見る時は、放送が始まる前に、その日の放送の予習よりも、先週の内容を復習してから見るようにしていました。
テレビのハングル講座は、テレビは1週間に1回なので比較的続けやすく、テレビとテキスト両方を見ながら発音の練習をしたり、単語を覚えることができるので楽しみながら勉強しました。
その反面、ラジオは毎日なので、聞いたり聞かなかったりして放送を聞き逃してしまったことへのストレスなどもありました。
ですが、今はNHK語学講座のスマホアプリ「NHKゴガク」で聞くことができるので、活用してみてください。
単語を覚えるのに苦労している人も多いのではないでしょうか?
私も単語を覚えるのが苦手で、単語帳とにらめっこしてもなかなか覚えることができませんでした。
携帯電話やMP3プレーヤーに音声を入れて聞きながら覚えたり、ひたすら書いて覚えるなど、単語の覚え方も人それぞれだと思います。
私は、既存の単語帳を使って覚えるのを止めて、自分で単語帳を作って覚えました。
テキストにある文章の中の単語で分からない単語をピックアップして、単語帳ノートに書いていったのです。
市販の単語帳は、動詞や名詞順、頻出順などきちんと整理して掲載されていますが、自作の単語帳はそこまでこだわっていると「ただ単語帳を作るだけ」で終わってしまうので、わからない単語が出てきた順番に単語帳ノートに書き入れました。
このノートは全部で6冊まで作って、いつもかばんに入れて持ち歩き、移動時間などに眺めていました。
自分のオリジナルの単語帳を見て「この単語はあの文章で出てきた時に○○という意味で使われていた単語だ」「あの対話でこうやって使っていた」というふうに、自分が勉強した内容を思い出しながら覚えることができました。
書店に行くと、様々な種類のテキストが販売されていますよね。
どのテキストを使っても韓国語の勉強にはそんなに差は無いはず。
ですから、たくさん買う必要はありません。
あえてひとつポイントを挙げるとすれば、「ハングルに日本語の読み仮名がないテキストを選ぶこと」だと思います。
日本語の読み仮名があると、ハングルを覚えたとしてもどうしても日本語の読み仮名に目がいってしまうもの。
ハングルをなかなか覚えることができないという人の理由は、読み仮名に頼ってしまっているからなのではないでしょうか。
また、その読み仮名が韓国人が発音する読み仮名と100%一致しているとは限りません。
日本語であえて表記しているので、実際の発音とは違っている場合もあります。
最初は読み仮名がないとハングルを読むのに時間がかかってしまい、なかなかテキストが進まないかもしれませんが、なんと書いてあるのかひとつずつ確認することで、徐々に覚えることができると思います。
言葉は、覚えるだけでは絶対に話せるようにはなりませんよね。
やはり、口に出して発音してみないと上手にはなりません。
私は、次の3つをしていました。
- NHK語学講座を見ながら一緒に発音してみたり、放送後にテキストを見ながら会話の内容を口に出して読んだりする。
- ドラマを見ながら、K-POPを聞きながら、シャドーイングをする。
- 日韓交流会に参加して、韓国人の友達を作って韓国語で話す。
日本にいる韓国人の方は、日本語も話せる方が大部分。
分からないところを日本語で質問することができたり、実際に韓国語の発音を聞いたり、逆に自分の韓国語を聞いてもらって発音をチェックしていただきました。
これが本当に役に立ちました。
韓国語の検定は大きく2つあります。
「ハングル検定」と「韓国語能力試験(TOPIK)」です。
私はどれも受験したとがありますが、各対策用のテキストを使用して勉強をしました。
そして、過去問題を繰り返し解いて問題の形式に慣れました。
勉強は目標があるから頑張れるもの。
「字幕なしでドラマを見られるようになる」という目標もあれば、「旅行に行って韓国語で注文できるようになる」など、様々な目標がありますよね。
目標を設定して勉強に励むことで、モチベーションを維持できます。
実力の確認にもなるので、ぜひ受験してみましょう。
ハングル検定
通称「ハン検」と呼ばれているこの試験は、ハングル能力検定協会が主催する日本で受験する試験です。
1993年に日本で初めて韓国・朝鮮語の検定試験として実際されています。
日本語母語話者が「ハングル」を習得し、日本語での自然な対訳までを出題範囲とする点が特徴です。
5級~1級までの6段階(準2級あり)の難易度設定になっています。
TOPIK(トピック)と呼ばれている韓国語能力試験は、韓国の教育省・国立国際教育院が主催する試験です。
世界70ヵ国以上で実施され、日本でも受験することができます。
「TOPIKⅠ(初級)」と「TOPIKⅡ(中級・高級)」と試験等級が2つあります。
2016年度より韓国語能力試験6級合格者は、通訳案内士(日本政府観光局)の韓国語科目試験が免除になるという待遇もあります。
外国語を話せるようになるには、その言葉をどれだけたくさん口に出して練習するかが大切だと思います。
そして単語力。
勉強の方法は人それぞれなので、自分に合った勉強方法を見つけられるかがポイントになります。
試行錯誤しながらも、コツコツと勉強を続けてみてください。
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2009年から韓国・ソウルに在住しています。
旅行業界で働きながら、趣味の旅行と写真活動、おいしいものを食べ歩いています。
2015年「慶尚北道オンラインサポーターズ4期」優秀サポーター賞受賞
【Instagram】https://instagram.com/717ruby717/
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