なぜ起きる?アクセルとブレーキ踏み間違い事故。テストドライバー指導員が原因・防止策を解説
アクセルとブレーキの踏み間違い事故が頻発。その原因と防止する方法を紹介。高齢者に限らずオートマ車(AT車)を運転する人なら誰でも加害側になる恐れもあります。
最近ニュースでよく聞く「ペダル踏み間違い」による事故。
今では、防止するための装置も続々登場してますが、そんな装置を搭載している車ばかりではありません。
なお、ドライバーで見ると、事故を起こすのは高齢者の方が多い様ですが、他の年齢層もゼロではありません。
今回は、いつ自分が加害側になるかもしれないこの事故について、起きる原因と誰でも出来る未然防止方法をご紹介します。
「踏み間違える」訳ですから、ブレーキペダルだと思って操作したら、実はアクセルペダルを踏み込んでしまい暴走するということです。
こうなってしまう状況を推測すると、大きくわけて次の3つの原因が考えられます。
- ペダルに対して、正しい位置に右足が置けていない
- 駐停車時にPレンジに入れていない
- 発進前の確認が不十分
それでは次に、この原因別に踏み間違いを未然に防止する方法を見ていきましょう。
「ハンドルを回す、ペダルを踏む、シフトを変える」
これら普段何気なく行っている操作も、正しいドライビングポジションでないと咄嗟の対応ができません。
倒れたシートバックで片手や逆手ハンドルで運転していては、正しい操作ができません。
重要さが分かっている人ほど、疎かにしないものです。
そして、特に重要なのが、足の配置です。
ブレーキペダルの正面、若しくはややアクセル寄りに右足を置き、踵は必ずフロアに付けて操作します。
右足踵を支点に、ブレーキとアクセルを行き来します。
この時、踵は浮かしたりせず、しっかり床に着地させておきます。
踵が浮いていては、そのうち正しいペダル位置が掴めなくなり踏み違いの原因になります。
禁止操作としては、「ブレーキペダルを左足で操作しない」こと。
AT車でもMT車でも右足で操作するのが、必ずの基本です。
信号待ち等の短時間の停車は必要ありませんが、停車が長くなるなら、必ずPレンジに入れておきましょう。
ATやCVT車は、Pレンジからのシフト時、ブレーキペダルを踏まないとシフトできない構造になっています。
ですが、これがNレンジですと、ブレーキを踏まなくても操作可能。
間違えて踏んだアクセルでエンジンは高回転となり、その状態でDレンジに入れたらどうなるでしょう?
そう、車は急発進してしまいます。
長時間停車は、必ずPレンジに入れるクセを付けておきましょう。
さて、発進前は一呼吸置いて慌てず運転。
インジケータでシフトの位置を目視確認し、ブレーキペダルをゆっくり緩めて、進行方向に間違いないかも確認できる余裕を持ちましょう。
「シフト、ヨシ!方向、ヨシ!」などと声に出して呼称運転すれば、更に安全率も上がります。
そして、駐車ブレーキ。
これは発進する直前で解除するようにしましょう。
この様に、最後まで駐車ブレーキが掛かった状態なら、万が一のことが起こっても被害は最小限にすることができます。
人はパニックになると、体が硬直するとも云われます。
ましてやブレーキペダルだと思い込んだアクセルペダルは、緩められる事もなく、更に強く踏みつけられる状況でしょう。
ここで説明した未然防止方法を普段から実践すれば、意識せずとも出来るようになり、誤操作による要因から自分を遠避ける事ができます。
この様な事故で悲しい目に遭わない為に、そして遭わせない為に、自らの運転スタイルを見直してみましょう。
|
|
こんにちは、はじめまして。
車の運転専門、テストドライバー指導員をやってます。
「ドライビングスタイリスト」として皆さんが
安全運転や快適なドライブができるようお手伝いします。
自動車学校へ通うみなさんや運転初心者、
「もっと運転が上手くなりたい!」を
目指す人の為の技能向上を応援します。
あなたの運転スタイル、見直してみましょう!
↓↓↓ Youtube車の運転動画講習
http://www.youtube.com/user/booboow1?sub_confirmation=1
↓↓↓ Yahoo!カテゴリ登録ブログも宜しくお願いします
http://booboow.blog89.fc2.com/
|
|