赤色2号、青色1号…食品に含まれる「合成着色料」の種類と危険度 (1/2)
かき氷のシロップ=石油!?様々な食品に「合成着色料」が使われています。毒か影響なしか。天然着色料と合成着色料について少し学んでみましょう。
その色、食べても大丈夫?
夏は色とりどりのかき氷が美味しい季節ですね。
そんなウキウキ気分を萎えさせてしまうのですが、かき氷のシロップの色。
鮮やかで絵具のような赤、黄色、緑に青。
その背景には、恐るべき合成着色料の暗躍があるのです。
着色料は何からできているのか
食品に色をつけるための着色料は、2種類あります。
- 天然着色料
- 合成着色料
「天然着色料」も安全とは限らない
カラメル色素やクチナシ黄色素など、天然着色料は、自然にある植物等を原料としています。
和菓子などの着色は、この天然色素が多いと言われています。
一見すると安全そうなイメージですが、実はそうとも限りません。
なぜなら、アレルゲン物質が完全除去されていなかったり、農薬が混じっている可能性があるから。
信じがたいことに、粗悪な天然着色料ですと、不純物の多い虫を原料にしているものもあるから驚きです。
天然=100%安全ではないことを、覚えておきましょう。
ショック…「合成着色料」の原料に石油
青色1号など、色と番号が書かれたものは合成着色料です。
色素によって原料は異なりますが、石油や鉱石などを化学的に合成させて作られています。
口に入る物の原料が石油だなんて、ショックかもしれませんね。
合成着色料は、アレルギーの誘発や発がん性があるなど、その危険性に指摘が相次いでいます。
合成着色料の種類と危険度
ここからは「〇色□□号」と成分表に表示されてる、合成着色料の種類と危険性についてみてみましょう。
赤色2号 最も危険度の高い色素で米国では使用禁止
- 菓子・清涼飲料水・ゼリー・アイス・シロップなどに使用
- 発がん・不妊・アレルギーなどの危険性あり
赤色3号 米国やドイツでは使用禁止
- 菓子・福神漬け・かまぼこなどに使用
- 発がん・貧血などの危険性あり
赤色40号
- 飴・ガム・アイス・ジャム・清涼飲料水などに使用
- 発がん・アレルギーなどの危険性あり
赤色102号 北米では使用禁止
- 飴・菓子・ジャム・清涼飲料水・福神漬け・ハム、ソーセージ・タラコなどに使用
- アレルギー(じんましん)・貧血などの危険性あり
赤色104号 海外では使用禁止の国が多い
- 菓子・かまぼこ・でんぶなどに使用
- 遺伝子突然変異の原因となる危険性あり
赤色105号 海外では使用禁止の国が多い
- 菓子・かまぼこ・ソーセージなどに使用
- 甲状腺・肝臓・腎臓に悪影響の危険性あり
赤色106号 使用が許可されているのは日本だけ
- 菓子・桜えび・漬物・ハム・ソーセージなどに使用
- 発がん・肝機能障害の危険性あり
黄色4号
- 飴・菓子・清涼飲料水・かき氷のシロップ・カズノコ・ウニなどに使用
- アレルギー・下痢などの危険性あり
黄色5号
- 菓子・清涼飲料水などに使用
- 発がん・アレルギー・下痢などの危険性あり
青色1号 EU諸国では使用禁止
- 菓子・清涼飲料水・かき氷のシロップなどに使用
- 発がんの危険性あり
青色2号
- 和菓子・冷菓などに使用
- 発がん・けいれんの危険性あり
緑色3号 米国やEU諸国では使用禁止
- 菓子・清涼飲料水・かき氷のシロップなどに使用
- 発がん・染色体異常の危険性あり
合成着色料との付き合い方
有害?無害?
ご紹介した内容だけを見ていると、市販の加工食品が毒に見えるかもしれません。
しかし、この時代、合成着色料や添加物を完全に避けるのはかなり難しいでしょう。
それらを有害物質と言い切る説もあれば、大量に摂取しない限り、体への影響はないとする説もあります。
まだまだ未解明の部分が大きいのです。
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