夏祭りや花火大会に着ていく浴衣。色々なデザインや色がありますが、今年は、伝統の「和の色」にしませんか?カラーの組み合わせ方を解説。

今年の浴衣は何色にする?

こんにちは。

カラーコーディネーター兼カラーセラピスト・パワーストーンセラピストの安田です。

夏が近付いてきましたね。
夏になると、この時期だけのお楽しみファッションとして、浴衣が気になる方も多いと思います。


今回は、浴衣を選ぶ際にも参考になる「和」の色についてご紹介いたします。

 

 

和の「粋」をイメージさせるディープトーン

以前にもご紹介したように「和」をイメージさせる代表的なトーンは、深みのある鮮やかな色を集めたディープトーンになります。

ディープトーンは、基本となるビビッドトーンに、少し黒を混ぜたような色です。

基本色のビビッドトーン 

こちらが、基本の色になるビビッドトーン。

 

 

ビビッドトーン+黒=落ち着いた印象のディープトーン

黒が混ざるこで、ビビッドトーンより落ち着いた印象になっています。

歌舞伎の緞帳の色や、時代劇の芸者さん達の着物をイメージして頂くと良いでしょう。

 

ディープトーンは「粋」をイメージワードとしたカラーコーディネートによく使われ、落ち着いてはいますが、彩度(鮮やかさの尺度)が高いので地味過ぎることはありません。

 

 

柔らかい印象で「渋み」を出すグレイッシュトーン

次に「粋」以外の「和」のカラーコーディネートにぴったりのトーンをご紹介します。


ディープトーンはビビッドトーンに黒を混ぜましたが、グレイを混ぜることで、より柔らかい色のトーンになります。

それが、グレイッシュトーン。

基本色のビビッドトーン

こちらが、基本の色になるビビッドトーン。

 

 

ビビッドトーン+グレイ=柔らかい色味のグレイッシュトーン

グレイが混ざると、柔らかい印象の色になります


 

「和」のカラーコーディネイトで活躍するライトグレイッシュトーン

「和」のカラーコーディネートでは、グレイッシュトーンよりも明るい、ライトグレイッシュトーンが使われます。

このライトグレイッシュトーンのイメージワードが「渋い」です。

 

 

日本の「わび・さび」の美しさに通じる和の色
微妙な色の差を楽しんだ江戸時代

「四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねず)」という言葉をご存じでしょうか。

これは、茶系や鼠色系の染色バリエーションを指す言葉です。

 

江戸時代、贅沢を禁止されていた人々は、華やかな色を身に着けることができませんでした。

そこで、茶色や鼠色に微妙な色の差をつけて、ファッションを楽しんでいたのです。

 

「和」の渋さを表す

微妙な色差の茶色や鼠色が「渋い」というイメージワードに合う「和」の色です。

日本の「わび・さび」の美意識に通じる色でもあります。

 

「雅(みやび)」な可愛らしいライトトーン

ご紹介した2つのトーンで作るカラーコーディネートは、比較的大人っぽい印象でした。

そこで最後に、もう少し女子らしくて可愛らしい色を紹介しておきますね。

 

ビビッドトーン+白=可愛らしいライトトーン

ビビッドトーンに白をたくさん混ぜたトーンが、ライトトーン。

イメージワードは「雅(みやび)」です。

 

鮮やかな和菓子や西洋のスイーツのような、可愛らしい色ですよね。


 

おわりに

洋風の色柄も多く店頭に並んでいますが、せっかくの日本の伝統着である浴衣です。

ぜひ「和」を意識したカラーコーディネートで「粋」や「渋い」を楽しんでみるのはいかがでしょうか。

 

この記事を書いたコラムニスト

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