女友達の結婚は嬉しい出来事である反面、結婚式に出席となると、何を着ていくか頭を悩ませることもありますよね。最近では、ブライダルゲストウェアを購入する場所が広がりを見せている様です。では、どんなスタイルをしているのか、気になる傾向を見てみましょう。


最近の傾向としてあるのは、アラウンドモード系と呼ばれるスタイル。デパートのフォーマル売り場だけではなく、ファッションビルで展開されているブランドで購入するワンピースで、アクセサリーやコーディネート次第では普段着としても着用できるのが特徴だとか。

そして、ボレロもしくはストール+ワンピースといった定番のスタイルで、ディテールに凝ったデコフェミ傾向は変わらず人気。最近では軽めのジャケットにラグジュアリーなワンピースを着るオトナ系女子も。秋冬になるとファーストールコーディネートも多いそう。

華やかなカラーもデコフェミの特徴ですが、最近流行なのはブルーグリーン系、またキレイめの濃ピンク色やラズベリーカラーも増加しているとか。

他には、フォルムや素材で魅せるシンプルなデザインのワンピースで列席する女子も。こういった洋服であれば、女友達との女子会など、結婚式以外のドレスアップの機会にも使えるので、賢い女子は着回しを考えているのかも。

このように、ブライダルゲストドレスにもさまざまなパターンが生じているのは、挙式やパーティが行われる会場のロケーションや施設の格によって、装いが異なる傾向があるからのよう。

例えば都心の高級外資系ホテルや重厚なクラシカルなホテルと、一般的なレストランウエディングの会場では、ゲストの装いが大きく異なるのだとか。その理由のひとつにホテルでは来賓用の更衣室や美容室が完備されている一方、レストランウェディングではそういった設備がないところも多いため、自宅から出たスタイルで会場入りすることから装いも比較的軽めになるのだそう。一方 格のある高級ホテルだと百貨店のカラーフォーマル売り場の本格的ドレスアップスタイルが中心になっているとか。

もちろんおしゃれな装いはしたいものの、マナーを守るのは当然のこと。まず注意すべきは色です。ブライズメイドを依頼されている以外は花嫁とかぶる色(白)はタブーというのは知っている人も多いと思いますが、逆に全身真っ黒のコーディネートも喪をイメージさせてしまうのでマナー違反だそう。ドレスが黒であるならコーディネートするアクセサリーは必ず色物で。

そして、新郎新婦が親族の場合は、ゲストから「おめでとうございます」とお祝いをいただく側になるので、一般の参列ゲストと比較し、より正式感のあるスタイリングをするのがよいとか。

また、最近では、ホテル以外にもガーデンウェディングやレストランウェディングなど、結婚式のスタイルもさまざまですが、会場によっても装いのマナーが異なってくるので注意が必要です。

一般的には日中屋外で行われるガーデンウエディングの場合、光沢感が控えめなドレス、アクセサリーもパールなど柔らかい光沢が基本。肌もあまり露出させず、ジャケット着用がなおベターだそう。

一方、ホテルや結婚式場、レストランなどは、日中からの披露宴でも会場は夜のシーンを想定しているので、スタイリングも夜の装いのルールが基本。ドレス素材は光沢感があったり、肌の露出を演出するような透け感のあるものやデザインを選びましょう。アクセサリーも宝石の煌めきを意識した輝きのあるものを。

結婚式は参列する側にとっても一大イベント。年齢によっては何度も結婚式に呼ばれて大変という時期もあるので、着回しできるものを選ぶのもいいかも。いずれにせよ、お祝いする気持ちを、マナーに合ったおしゃれな装いで表したいですね。

協力:東京ソワール ファッションディレクター 伊藤佳代子

・東京ソワール
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